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2025.06.21

【MBA × 現場思考①】なぜ今、現場にMBA思考が必要なのか?

現場の力が“個人依存”になっていないか?

多くの企業が「個人技で持っている」「できる人が回している」状態に悩んでいます。

しかし、その状況は長続きしません。
属人性が強すぎると、人が抜けた瞬間に組織力は崩壊してしまう。

だからこそ、今必要なのは──

現場に共通言語を根づかせ、組織全体を底上げする知のインフラづくりです。

その答えの一つが、MBA思考の導入にあります。

MBA思考とは何か?──ビジネスの“共通言語”

MBAMaster of Business Administration)で学ぶのは、「経営の意思決定に必要なフレームワークや分析手法」です。

戦略、マーケティング、ファイナンス、組織論…その内容は多岐にわたりますが、共通しているのは以下の点です。

“感覚”ではなく、“構造”で考える

誰とでも議論ができる“言葉”を持つ

属人的ではなく“再現可能”な判断基準を持つ

つまりMBA思考とは、組織の中に「考え方の共通土台」を作るためのツールキットとも言えるのです。

なぜ「今」なのか?──ボトムアップ型の組織変革へ

今、現場にはかつてないほど「複雑で不確実な変化」が押し寄せています。

正解がない時代、現場に判断を委ねる必要がある

イノベーションはトップダウンでは生まれにくくなっている

若手・中堅層が“自分ごと”として経営に参加する組織へ

こうした背景の中、現場の意思決定力・分析力・構想力を高めるためにこそ、MBA的な思考フレームが有効です。

▼ たとえば、こんなフレームワークがあります:

「SWOT分析」でチームの強みと課題を可視化

「バリューチェーン」で業務改善を論理的に検討

「3C」や「STP」で顧客視点の提案を構築

現場に“共通言語”があると、何が変わるのか?

  • 上司と部下の会話が、戦略レベルで交わされる
    →「何がしたいか」ではなく「なぜそうすべきか」が共有できるように。
  • 会議が“意見交換の場”から“意思決定の場”へ
    →フレームがあることで、感情論ではなく構造的議論ができる。
  • 個人の思考が、再現可能な「組織知」に変わる
    →属人化を防ぎ、誰でも学べるナレッジが蓄積される。

組織変革は「知の共通化」から始まる

トップダウンで新しい戦略を打ち出すことも大切ですが、全員が考えられる組織を育てることの方が、長期的には強い企業をつくります。

MBA思考は、経営層だけのものではありません。

むしろ、現場こそがその武器を持つべき時代です。

あなたの学びが、組織を変える

この連載では、MBAの理論を単なる知識で終わらせず、現場で使える武器として落とし込む視点でお届けしていきます。

  • 自分のチームをもっと良くしたい
  • 考える力をつけたい
  • キャリアを伸ばしたい
  • 上司や後輩と、もっと深く議論したい

そんなあなたの次の一歩を支える、実践的な経営の知恵袋。

それがMBA × 現場思考」シリーズです。