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AWS障害とアスクル攻撃が同日発生|Slack・Zoom・Alexaも停止した1日の全記録

SNSでは10月20日午後、そんな悲鳴とツッコミが入り混じる阿鼻叫喚の大喜利大会が展開されました。
原因は、世界最大のクラウド基盤・アマゾンのAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)で発生した大規模障害。企業の業務ツールから一般家庭のスマートスピーカーまで、あらゆる場所で「止まる」という現象が一斉に起きたのです。
しかも同じ日に、日本国内ではアスクルがランサムウェア攻撃を受けてシステム停止。「クラウドと物流」という社会の両輪が、同時に機能不全に陥るという前代未聞の一日になりました。
もはや「デジタル地震」「強制デジタルデトックス」と呼んでもいいレベルです。
AWSシステム障害で様々な業種に影響
アマゾンのクラウドサービス「AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)」で大規模な障害が発生しました。
米国東部のデータセンターでDynamoDBというデータベースが停止し、関連する37のサービスに影響が広がったとのこと。
影響を受けた主なサービス
AWSは世界中のシステムの「裏方」です。ECサイト、AI、銀行、ゲーム、ニュースサイト……、私たちが使うあらゆるサービスの「基盤」。
インターネットの一部が止まるということ
技術的な障害とはいえ、影響範囲はまさに地球規模です。
そもそもアマゾンの1日の売上っていくら?
およそ60兆円超
60兆円 ÷ 365日 = 約1,600億円
およそ2兆円規模
2兆円 ÷ 365日 = 約50〜60億円
影響の大きさ
「クラウドが止まる=世界の商流が一瞬止まる」という時代。便利さの裏にある「依存リスク」を、まざまざと見せつける出来事です。
同時期のアスクル障害はランサムウェア攻撃
米国東部データセンターのDynamoDB停止による大規模障害
世界中のAWS利用サービス
100億円規模
身代金要求型ウイルスによる外部からのサイバー攻撃でシステム完全停止
無印良品・ロフト・ロハコなどEC・物流が完全停止
数十億円以上
AWSは「技術的なシステム障害」、アスクルは「外部からのサイバー攻撃」。性質は全く異なりますが、同日に「物流と情報の二本柱」が同時に止まったという点で象徴的です。
両者は完全に別件・独立案件ですが、「デジタルに頼りすぎる社会のリスク」という点では共通しています。
現実の混乱シナリオ
クラウドも物流も止まった一日。デジタル化が進んだ今こそ、アナログの強さが見直される日かもしれません。
現場で起きた混乱
「便利すぎる社会」は、一度止まると想像以上に不便です。
今日の出来事は、「止まらない仕組み」を支える人たちの存在を思い出す良い機会かもしれません。



