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秋の味覚シリーズ 第3弾|月見メニューで楽しむ秋の夜

こんにちは!スタッフブログ「秋の味覚シリーズ」第3弾をお届けします。
秋の夜空に浮かぶまんまるの月。その美しさを食卓に取り込んだのが、毎年おなじみの「月見メニュー」です。
卵の黄身を月に見立てたシンプルな発想ながら、気がつけば9月から10月にかけて、街のあちこちで“月見”の文字を見かけるようになりました。
秋の風情と食の楽しみを同時に味わえる「月見」は、手軽で視覚的にも楽しい季節限定メニュー。これから各ジャンルで広がる“月見”の世界を見ていきましょう。
🍂 秋の味覚トレンド
目次
突然、世の中にあふれだした秋の味覚?“月見メニュー”
「栗」「さつまいも」「きのこ」といった秋の味覚と肩を並べ、いまや季節の象徴になった“月見”。
飲食店の看板やコンビニのポスターを見るたびに、
「あ、今年も秋が来たな」と感じる人も多いのではないでしょうか。

🍔 秋の名物バーガー
元祖は、言わずと知れたマクドナルドの月見バーガー
始まりは1991年、マクドナルドの「月見バーガー」。
ジューシーなパティにぷるぷるの目玉焼きと特製ソースを合わせた王道バーガーは、秋の定番として30年以上も愛され続けています。
近年は「チーズ月見」や「濃厚とろ~り月見」、「月見マフィン」などバリエーションも豊富に展開され、毎年ファンの間で話題に。
🥢 広がる月見メニュー
ハンバーガーショップだけでなく、牛丼屋やコメダ珈琲、ピザ、大阪王将まで
“月見”の波は瞬く間に広がり、ジャンルを問わずさまざまなお店で展開されています。
- すき家・吉野家・松屋の月見牛丼 … 定番の牛丼に卵をトッピング。コクが加わり、秋の夜食にもぴったり。
- コメダ珈琲 … 「月見バーガー風サンド」や「たっぷり卵のピザトースト」で、ちょっと贅沢な秋のひとときを。
- ピザハット・ドミノピザ … 半熟卵をトッピングしたピザはチーズとの相性抜群。黄身を崩せば濃厚な味わいに。
- 大阪王将 … 餃子のタレに卵黄を絡めたり、天津飯の中央に卵をのせたりと中華にも月見ブームが浸透。
- ケンタッキー … サクサクのチキンと卵の組み合わせでボリューム満点。
- ビアードパパ … 「月見みシュー」は卵不使用ながら、まんまるビジュアルで遊び心ある月見スイーツ。
コンビニスイーツ も豊富で、セブンの「月見プリン」、ファミマの「お月見団子風パフェ」、ローソンの「月見ロールケーキ」などが人気。気軽に楽しめるのも魅力です。
🌕 季節感を生む仕掛け
期間限定で行うことで、季節感を出し、習慣化させることに成功した
月見メニューがこれほど根強い人気を誇る理由は、なんといっても 「期間限定」 であること。 “今しか食べられない”特別感が購買意欲を刺激し、気づけば「毎年の恒例行事」に。 さらにSNSで「今年はどの月見にする?」と話題になることで、広がりを見せています。
- 競争の激化 … 月見バーガーの大ヒットを皮切りに、他社も参入。牛丼チェーンやピザ、中華料理店にまで拡大。
- SNSとの相性 … 卵の黄身=月という分かりやすいビジュアルが投稿映えし、拡散の後押しに。
- 日本文化との親和性 … 「お月見」「十五夜」といった古来の風習と自然につながり、現代の秋のイベントに。
- 開発コストの低さ … 既存メニューに卵を加えるだけで成立。導入しやすく満足度も高いためリピーターが増加。
こうした背景が重なり、月見メニューは「毎年増え続けるトレンド」へと成長しました。

🥚 日本人と卵文化
卵は国民食へ──年間339個の消費量
日本人にとって卵は、日常に欠かせない食材。
明治以降の養鶏普及により家庭に広まり、戦後の学校給食や家庭料理を通じて「栄養豊富で手軽な国民食」となりました。
和洋中どの料理にも活躍し、生や半熟でも食べられる文化は世界的にも珍しい特徴です。
- 年間消費量 … 一人あたり約339個。世界第2位の水準。
- 多様な調理法 … 卵焼き・茶碗蒸し・親子丼から、オムライス・プリン・天津飯まで。
- 扱いやすさ … 初心者でも失敗しにくい万能食材で、調理頻度が高い。
こうした背景があるからこそ、卵を主役にした「月見メニュー」は広く受け入れられ、秋の恒例行事となったのです。
🍂 まとめ
伝統と遊び心がつなぐ“秋の楽しみ”
月を愛でる文化と食欲の秋が融合した「月見メニュー」。
マクドナルドから始まり、牛丼屋・カフェ・ピザ・中華・スイーツ・コンビニまで広がりを見せています。
その背景には、日本人が古来の風習を現代の食文化やマーケティングに取り込み、世代を超えて楽しむ「文化改変力」があります。
伝統と遊び心を融合させる柔軟さこそ、日本人ならではの魅力。
今年はぜひお気に入りの“月見”を見つけて、文化の進化を味わってみてください。
「それなら楽しいね!」と共感できる秋の味覚、第3弾でした。