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12月2日から「マイナ保険証」に一本化!何が変わる?メリット・デメリットを解説

2025年12月2日より、マイナンバーカードと健康保険証が統合され、「マイナ保険証」へ一本化されます。
これまでの紙の健康保険証は順次廃止され、今後はマイナンバーカードが全国共通の保険証として機能します。
「結局なにが変わるの?」「準備は必要?」「いつまで使える?」
そんな疑問にシンプルにお答えします。
そんな疑問にシンプルにお答えします。
01
制度変更の背景
なぜ一本化するのか?
政府は社会保障・医療費の増加とDX推進の観点から、「医療情報のデジタル管理による効率化」と「負担の透明性と適正化」を目的に、保険証の一本化を決定。
- 年間50億円以上といわれる保険証発行コストを削減
- 医療データの連携を強化し、重複検査などの無駄を減らす
- 薬の履歴、検査歴、特定健診情報を共有し医療の質を向上
02
マイナ保険証で何ができる?(メリット)
主な機能とメリット
| 内容 | 従来 | マイナ保険証 |
|---|---|---|
| 保険資格の確認 | 月に1回病院に提出が必要 | 自動で最新情報 |
| 薬の履歴 | 紙の手帳や記憶に依存 | 過去の服薬履歴が共有 |
| 医療費の確認 | 年に1回の通知書 / 自己管理 | マイナポータルで即時確認 |
| 限度額認定証 | 事前発行が必要 | 申請なしで自動適用 |
03
利用にあたっての注意点・デメリット
注意点・課題点
| 懸念点 | 内容 |
|---|---|
| カード紛失 | 身分証と保険券が同時に紛失扱いに |
| 認証トラブル | 読み取り機の故障・暗証番号忘れ |
| 端末未対応の医療機関 | 導入完了まで一部で従来保険証併用 |
04
どんな準備が必要?
利用開始までに必要な準備
● 事前に必要な設定
- マイナンバーカードを持っている → そのまま病院で利用OK
- 初回利用時のみ「顔認証付きカードリーダー」で設定
- マイナポータル連携するとより便利
● マイナカードが無い場合
- 市役所で発行申請(1〜2週間)
- 写真が必要、スマホ申請も可能
※お薬手帳はどうなるの??
マイナ保険証で過去の「処方・調剤履歴」はオンラインで確認できるようになります。
ただし、制約があります
これには「医療機関・薬局がマイナ保険証の情報連携に対応している」こと、かつ「あなたが情報提供に同意している」ことが前提です。また、マイナ保険証だけでは「市販薬」「サプリ」「自由診療の薬」など、保険適用外の薬や、あなたが自分で飲んだ薬の記録は反映されません。つまり、すべての”服薬履歴”を保証するものではないのです。
お薬手帳を持つメリット
自分で「いつ」「どの薬を」「どのように飲んだか」を手元に記録できる ⇒ 医師や薬剤師との相談、服薬管理に有効。特に市販薬やサプリも含められる。
インターネット環境やシステム状況に関係なく、どの医療機関・薬局でも提示できる安心感。とくに災害時や通信障害時など”バックアップ”としての価値。
紙ならではのわかりやすさや、高齢者や子どもの患者にとっての使いやすさ — 薬情報を「アプリで見る/端末で確認する」よりも直感的という声もあります。
つまり「使い分け・併用」が現実的
多くの医療関係者・薬局も、「マイナ保険証があってもお薬手帳を併用するのが望ましい」としています。特に以下のような条件では、お薬手帳の携帯がおすすめです:
- 常用薬や複数の薬を服用している
- 市販薬・サプリも利用している
- 医療機関・薬局を頻繁に変える可能性がある
- 災害時やインターネット不通などに備えたい
あなたがもし、複数の医療機関を使ったり、サプリ/市販薬を活用するようなライフスタイルなら、マイナ保険証 + お薬手帳(アプリまたは紙)を両方持つのが安全で柔軟。
「とりあえず簡単に/保険適用薬だけ」というなら、まずはマイナ保険証に慣れて、必要に応じてお薬手帳を補助的に使う——というスタイルでも良いと思います。
まとめ:変化の本質は”効率化と透明化”へ
医療情報はこれまで「点」で管理されてきましたが、マイナ保険証の導入で「線」でつながる時代へ移行します。
- 医療の質が向上する
- 医療費の無駄が減る
- 手続がスムーズになる
変化には不安がつきものですが、今回の統合は未来の社会保障と医療の基盤づくりと言えます。



