【推奨図書 #12】“買い続ける”だけで資産が増える?『ジャスト・キープ・バイイング』に学ぶ投資の真髄


こんにちは。
今回ご紹介する推奨図書は、投資の基本を「継続」という視点からわかりやすく解説した1冊です。
今回の推奨図書
ニック・マジューリ(Nick Maggiulli)著
『Just Keep Buying(ジャスト・キープ・バイイング)』
著者はウェルスマネジメント会社でデータ・アナリストとして活躍しており、その知見をもとに「なぜ投資を継続すべきか」「どのように資産を積み上げるか」について、データを交えてわかりやすく解説しています。
目次
長期投資は期間が長くなるほど利回りが上昇する


投資で成果を出すうえで重要なのは、「継続すること」。
人間の心理として、相場の上下に一喜一憂しやすく、下落局面では投資をやめてしまいがちです。
しかし『ジャスト・キープ・バイイング』では、過去の株式市場のデータを例に、「投資の保有期間が長いほど、平均利回りが高くなる」ことをデータで示しています。
長期で見れば景気の波を乗り越え、経済が成長する過程で投資家もリターンを得られるというわけです。
どの国も50年・100年と長い年月を見ればインフレしている


インフレは「お金の価値が下がる」現象ですが、50年、100年というスパンで見たとき、インフレが起きていない国はほぼ存在しません。
インフレによる通貨価値の目減りを防ぐためには、お金を銀行預金だけで持っておくよりも、株式・債券・不動産など複数の資産に投資する必要があります。
『ジャスト・キープ・バイイング』の考え方も、まさにこのインフレ対策の重要性を強調しています。
インフレ率は「数(物価や賃金など)の上昇率」と相関関係がある


インフレは物価だけでなく、賃金や生活コストなど、あらゆる“数”の上昇率と深く関わっています。
・物価が上がれば生活費も上がる
・賃金が上がれば雇用コストも上がる
・企業が商品価格を上げれば、さらに物価が上がる
このようにインフレは多方面に波及していき、気づかないうちにあなたの財布を圧迫します。
著者は、投資をしないままでいるとインフレの波にさらされ、将来の資金力が低下するリスクが高まると警鐘を鳴らしています。
働いて得たお金を、さまざまな資産に“継続して”購入する


最後に、本書のタイトルにもある「Just Keep Buying(ジャスト・キープ・バイイング)」という考え方を紹介します。
これは、「毎月の給与や収入が入るたびに、株式・債券・投資信託・不動産など自分が選んだ複数の資産に分散投資を続けていく」というシンプルな戦略です。
どんなに相場が下がっても、あるいは上がっていても、機械的に投資を続けることで、「ドル・コスト平均法」の効果を最大限に活用し、長期的には資産を大きく育てられる可能性が高くなるというのが著者の主張です。
まとめ
『ジャスト・キープ・バイイング』は、投資未経験の方から経験者まで、改めて「投資を続ける意味」を教えてくれる一冊です。
長期投資による時間の力やインフレに対抗する手段としての分散投資など、押さえておきたいポイントがわかりやすく解説されています。
働いて得たお金を“継続投資”していくことが最強の資産形成術。
この本を読むと、投資への意欲と視野がさらに広がるのではないでしょうか。
ぜひ一度、手に取ってみてください!