第十四話:『新たなる一歩 – 成長の証明 – 』
『夜明けを待ちながら – 星降る街の物語 – 』
競合を取り込む逆転の発想!
店舗の売上が復活し、新たな自信を得た大地と美咲は、さらに高みを目指す決意を固めた。彼らは店舗の成功を足がかりに、さらに大きな計画を練り始めた。この章では、彼らが新たな一歩を踏み出し、自身の成長を証明する旅が始まる。
大地は、店舗のさらなる発展のために、FC制度を経営陣に提案した。店舗責任者の人材育成、このブランド発揮する価値、競合の動きを考えると、競合の資本を取り入れ広範囲に展開することでこのブランドを拡大できると説いた。
競合と戦略的アライアンスを組み、お互いのマーケットのすみ分けを図ること。連衡合掌することで、より多くの価値を提供することのメリットを強調した。
戦略的アライアンス
二つ以上の企業が特定の目的やプロジェクトにおいて協力することです。
これは通常、共有の目標を達成するために資源、知識、能力を共有する形で行われます。
アライアンスは、新市場への進出、新技術の開発、製品ラインの拡張など多岐にわたります。重要なのは、それぞれの企業が単独では達成しにくい目標を共同で達成しようとする点です。
同業種での規模の追求
例として、航空業界の「スターアライアンス」が挙げられます。
このアライアンスは、世界中の複数の航空会社が参加しており、共有のマイレージプログラムや共同のチェックインサービス、飛行スケジュールの調整などを行っています。
この協力により、各航空会社はより広いネットワークへのアクセス、コスト削減、顧客サービスの向上などの利益を享受しています。
他業種との補完関係
また、テクノロジー分野では、GoogleとNASAが共同で量子コンピュータの開発に取り組んでいる例があります。
このアライアンスは、Googleの技術力とNASAの研究能力を組み合わせ、未来のコンピューティング技術の発展を目指しています。
彼のアイディアは事業戦略を越え、経営戦略の領域だったこともあり、経営陣の反応は両極に分かれた。従来の店舗展開では遅いのか?誰をFCに参加させるのか?などなど、話し合うべきことは、山ほどあった。
大地は、そのひとつひとつを詳細に説明した。従来の店舗展開では、スピード感がないこと、その事例の一つとして、15年ほど前、性感エステ店の成功後、展開が遅く、後発の競合に全国展開を許してしまった過去を取り上げた。
その際に、経営陣の一人からその時の競合も全国展開を直接資本で行った点を指摘されるが、大地は全てFCで展開することはない、大阪・東京だけ抑え、そのほかのエリアはFCで展開するというメリットを説明する。
今の風俗業のビジネスモデルでは、高騰する消費税でキャッシュが圧迫されてしまう。売上ではなく、粗利を拡大しなければいけません。
現在の風俗業の事業モデルで解決すべき問題は、2023年10月より始まったインボイス制度に応じた対策なのはあきらかである。この問題を解決できなければ持続可能性が高いとはいいがたい。大地はこの点を解決できるプランをひらめくことができていた。
直営店での粗利率は、現在36%、インボイス制度の猶予期間が終了する2028年には、粗利率は29%まで減少してしまう。そのためには粗利率の高い商材を自社に保有しなければならないのです。
「大地君、君の意見はよくわかった。一考の価値がある。」経営陣の一人から、賛同に近い声が上がる。彼もまた、風俗業界のビジネスモデルの変化を望んでいた一人だった。
彼は美咲と共に、店舗のサービスを拡張し、新しいターゲット市場を開拓するプランを策定した。このプランには、店舗のコンセプトを一新する大胆なアイデアが含まれていた。
一方、美咲は大地の提案に熱心に取り組み、彼のアイデアに自らの戦略性を加えた。彼女は特に、FC参加者が、小資本で大きなリターンを得ることができる可能性を向上させること。大手グループではなく、小資本、個人、元キャスト女性などいままでは考えづらかった層へとアプローチを取り入れ、FC参加者のターゲティングを行った。
店舗の展開スピードを強化することにも重点を置いた。二人はこの新たな事業計画を具体化するために、多くの時間を共に過ごした。
計画の実行には多くの挑戦が伴ったが、彼らはそれを乗り越えるために相互に支援し合い、共に成長していった。計画の過程で、大地と美咲はお互いの能力を最大限に引き出し合い、互いの強みを活かす方法を学んだ。
この新たなる一歩は、大地と美咲にとって、互いに刺激を与え合いながら、それぞれのキャリアにおいて重要な成長を遂げた。
計画が進むにつれて、店舗は新たな深化を獲得し始め、売上はさらに向上した。大地と美咲の努力は、目に見える成果となって現れ始めた。二人はこの成功を通じて、自分たちの実力を証明し、新しい自信を得た。
大地と美咲は自分たちが達成したことに満足感を持ちながらも、さらなる成長と成功を目指していた。
彼らは新たな挑戦に向けて再び一歩を踏み出し、共に成長し続ける道を歩んでいた。彼らの関係は、ビジネスパートナーとしてだけでなく、人間としての深い絆で結ばれていた。
パン工場で働いていた大地がここまで先を見据えた人間に成長するなんて誰が予想したでしょう!
次回、第十五話『 揺らぐ信頼 – 裏切りの兆し – 』
せっかく好調な流れだったのに何やら物騒な予感?!
“第十四話:『新たなる一歩 – 成長の証明 – 』” への1件のコメント
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もしかして、これって実話も混ざってます??
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