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2023.12.01

第一話:『静かなる嵐の前夜』

『夜明けを待ちながら – 星降る街の物語 – 』

第一章:日常の中の不安

 地方の小さな町に住む25歳の青年[大地]は、工業団地の片でパンの製造業に従事していた。彼の日々はルーチンワークの連続で、唯一の変化は季節の移ろいだけだった。収入は限られ、金銭的な余裕はほとんどない。生活は質素で、贅沢は一切認められない。毎日の繰り返しに、彼は何か大きな変化を求めていた。

 

 ある日、工場の先輩[大和田]とワイワイ話しながら、大地は心の内を少しだけ話し合った。「大地くん、草はいつも他の側が青く見えるもんさ。でも、新しいことに挑戦する勇気があるなら、それも悪くないかもね。」

 大和田は35代半ばで「家庭があり、なかなか新しいことに挑戦できない。家庭を守るだけで精一杯さ」なんて言っていたけど、本当は、今の環境に満足していないことを知っている。飲みの席で、酔うと時折出る愚痴と悲しげな表情がそれを物語っている。

 大地は学生時代を過ごした大阪のことをよく思い出した。 あの活気のある街並み、光り輝く夜景、人々の笑顔。 あれは今の彼には遠い夢のようだった。

 大阪に戻りたい、チャンスが多い都心部で暮らしたい。鬱々と過ごす故郷よりも刺激のある生活、まだ見ぬ体験をし好奇心を満足させたい。やらずの後悔よりも挑戦してみて考えたい、そんな思いが彼の心を支配していた。

 しかし、彼には高学歴もなく、特別なスキルもない。就職市場での彼の価値は、現実的には限定されている。だが彼はネットやSNSで求人を探し続けた。見つけたのはナイトワークの求人だった。

 高収入と書かれていたその仕事に、大地は一瞬ためらいそして少し黙った。 しかし、金銭的な自由への願望が彼を突き動かした。

 彼はその夜、いつもと違う道を歩いていた。 街のネオンが眩しく、人々の笑顔が自由に見えた。 彼は自分に問いかけた。「本当にこれでいいのか?」 と。答えはもう決まっていた。何か変わるための一歩を踏み出す時がきていた。

 翌日、大地はそのナイトワークの応募を決めた。グループ名はグルーアップグループ、店名はアネステ梅田店。大阪の中心、梅田にあるお店で、無店舗型の風俗エステ店と書いてある。学生時代、友人たちと何度か利用したことがある程度で、風俗業界に対する知識はほとんどもっていない。

 不安と期待が彼の心境は複雑だったが、大阪への一歩を踏み出すための勇気は彼の中に確かにあった。新しい人生の期待の扉を開くための、静かなる嵐の前だった。

次回予告

新たな道に進む方向に気持ちが傾く大地だったが、大和田さんへの報告や退職手続き、引っ越しなどその後の問題は山積み…。
何事もなく進むことを祈るばかりです。
次回、新章突入!
第二話『遠い夢、近い現実』
お楽しみに♩

“第一話:『静かなる嵐の前夜』” への2件のフィードバック

  1. 灰汁田川のアバター
    灰汁田川

    第十話から遡ってきました!
    こういうの珍しいですね笑

    1. growup-recruitのアバター
      growup-recruit

      灰汁田川様
      コメントありがとうございます。
      確かに、風俗スタッフの求人ブログでは珍しいですよね(^^;
      もうすぐクライマックスですので、最後までぜひご覧になってください。

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