大人のための道徳の解釈
目次
道徳ってなんだろう?社会人にとって一番に大切なモノ
2018年から道徳が小学校で教科になり、2019年から中学校で教科になっています。
よく耳にする倫理観と道徳観の違いはわかりますか?
道徳
個人や小集団に用いられる人が社会で生きていくための基本的な考え、行動指針。
倫理
個々人の関係から社会に至るまでより広範に用いられることが多い。
つまり倫理観は様々な面からルールや基準を守るという姿勢に対し、道徳観はその中の内面的部分のみに焦点が当たっています。
戦前は修身という授業があり、自分の行為を正しくし、身を修め整えることが教えられていました。
ただし、忠君愛国を軸とする家族国家観がその理念とされており、戦後にGHQによって廃止されています。
修身の語源は、儒教の経典である大学に由来します。
1890年の教育勅語によってその趣旨が少々曲げられたようですが、戦後さらにGHQによって曲げられ、もともとの意味を失っています。
修身の語源と道徳の語源
道徳
『易経:儒家の経典』
「(聖人は)道徳に和順して義を理(おさ)め、理を窮(きわ)め性を尽くして以(もっ)て命に至る」
「道」と「徳」という2つの考えからなる。
「道」とは人が従うべきルールのことであり、「徳」とはそのルールを守ることができる状態をいいます。
修身
「天子から庶民に至るまで、すべての人が自分時便の心を磨くことが基本となる。この基本がおざなりになっていて、物事がうまくいったという事は未だかつてない。」
と言うような意味です。
人の基本的な考え方は、4000年前と何ら変わりないようです。
道徳という言葉も修身という言葉も教える人の理解度や受け手の受容度によって大きく変化することが分かります。
時代によって道徳的規範は変化していることを知ろう
江戸時代/明治維新以降/戦前・戦後で道徳的規範は少しづつ変化しています。
江戸時代は家系を絶やさない目的で多重婚が認められていましたし、明治時代でも家長の権限が強いものでした。
また風俗に関しても、戦前までは合法だったものが戦後欧米的な道徳規範が追加され、法的に禁止されたものが多くあります。
現代で言えば、喫煙に対する考え方の変化が分かりやすいでしょう。
受動喫煙禁止が叫ばれ、喫煙できる場所はどんどん狭くなっています。
昔は電車の中でも平気で喫煙できた時代があったのです。
大航海時代には、欧米人は、植民地を征服し、奴隷貿易で財を成しています。
これは道徳という概念が変化したものではなく、道徳の環が広がった、影響範囲が拡大したものと理解されています。
人は見に見えないもの、遠くにあるもの、身近でないもの、顔が見えないものに対して道徳の観念が薄れていきます。
ネットでの誹謗中傷やSNSでのいじめがなくならないこともその結果なのではないしょうか。
いずれネットの社会でも現実感が増し、道徳の環が広がれることを強く望みます。
人をだますとか、嘘をついて自分が利益を得るとか論外!
ダイハツやビックモーター、ネクステージなど人を騙して、嘘をついて、自己の利益の最大化を図るなど、道徳的規範を外れた行いです。
法的に裁かれる前に、顧客の信頼を失っていますので、いずれ経営は傾くでしょう。
企業の最大の目的は、顧客を創造することとドラッカーは言っていますが、一連の不祥事事件を見て思ったことは「違います!」
企業最大の目的は、顧客と信頼関係を蓄積することです。
我が社は、架空出勤、架空在籍、誇大広告、虚偽広告を一切禁止しています。
法律以前に法人として、道徳規範に外れたことはしないと決めているからです。
自己の利益を最大化するための虚偽は、いずれ破綻します。
人は何が良い行い(道徳的)で、何が悪い行い(非道徳的)なのかを判断することができます。
マナーや礼節ももちろん大事ですが、その前に道徳心を高めていきましょう!
返報性の法則で悪い行いは必ず自己に降りかかり、善い行いは大きく育って将来返ってくるものです。
真摯的に、誠実に、顧客とキャストに喜んでもらいたいスタッフが活躍しています。
将来の自分に恥じない業務で成長したい、そう共感していただける方を大募集しています!