思考力を鍛えよう② 「抽象化→概念化→具体化」を実践する具体的な事例
前回のブログでは、思考力を鍛えるための基本的なプロセスである「抽象化」「概念化」「具体化」のステップについて解説しました。
今回は、具体的な事例を通じてこれらのステップをどのように実践するかを詳しく解説します。
事例:新製品のマーケティング戦略立案
新製品を市場に投入する際のマーケティング戦略を考える過程で、抽象化、概念化、具体化のステップをどのように活用するかを見ていきましょう。
目次
抽象化 – 過去の成功事例から共通点を抽出する
まずは、過去の成功したマーケティング事例を分析し、共通する成功要因を抽出します。
具体的な事例
事例A:新しいスマートフォンの発売時、SNSキャンペーンを実施し、多くの消費者の関心を引きました。
事例B:新しい飲料の発売時、有名インフルエンサーとのコラボレーションで口コミが広がり、売上が急増しました。
事例C:新しいファッションブランドの立ち上げ時、ポップアップショップを展開し、顧客との直接の接点を持つことでブランド認知を高めました。
抽象化:これらの事例から、成功に共通する要因を抽出します。
・SNSを活用したキャンペーン
・インフルエンサーとのコラボレーション
・顧客との直接の接点(ポップアップショップなど)
概念化 – 抽象化された要因を基に新たなモデルを構築する
抽象化された成功要因を基に、マーケティング戦略のモデルを構築します。
デジタルマーケティング戦略
SNSキャンペーンを中心に展開し、ターゲット顧客の関心を引く。
インフルエンサー戦略
有名インフルエンサーとのコラボレーションを実施し、口コミ効果を狙う。
顧客接点戦略
ポップアップショップやイベントを開催し、顧客との直接の接点を増やす。
このように、抽象化された要因を基にして、具体的なマーケティング戦略のモデルを構築します。
具体化 – 構築されたモデルを具体的なアクションプランに落とし込む
構築したモデルを基に、具体的なアクションプランを策定します。
SNSキャンペーンの実施
ターゲット顧客にリーチするためのSNSプラットフォームを選定。
コンテンツカレンダーを作成し、定期的な投稿を計画。
SNS広告を活用し、リーチ拡大を図る。
インフルエンサーとのコラボレーション
業界で影響力のあるインフルエンサーをリストアップ。
コラボレーションの内容を企画(商品レビュー、共同イベントなど)。
契約を締結し、実施スケジュールを調整。
ポップアップショップの展開
主要都市でのポップアップショップの場所を選定。
ショップのデザインと体験内容を企画。
スタッフのトレーニングと運営計画を立案。
これらのアクションプランを実行することで、具体的な行動に移し、マーケティング戦略の効果を検証します。
結論
抽象化、概念化、具体化のステップを通じて、新製品のマーケティング戦略を立案し、実行に移す具体的なプロセスを見てきました。
このサイクルを繰り返すことで、再現性の高い思考力を養い、実際のビジネスの現場で有効に活用することができます。
次回のブログでは、これらのステップをさらに深堀りし、他の具体的な事例についても紹介していきます。
お楽しみに!