他者にいい影響を与える意識を持とう
人間関係において、私たちの行動や意識が周囲にどのような影響を与えるかを考えることは非常に重要です。
他者に良い影響を与える意識を持つことで、職場や社会全体にポジティブな変化をもたらすことができます。
ここでは、そのために必要な意識や考え方についてお話しします。
目次
自己防衛意識で、なるべく諍いに首を突っ込みたくない
誰もが対立や諍いを避けたいと思うことがあります。
自己防衛の意識から、争いごとに巻き込まれたくないという気持ちは自然なものです。
しかし、このような意識が強すぎると、他者とのコミュニケーションが希薄になり、問題の根本的な解決が難しくなります。
他者との心理的な距離感は、時には勇気を持って対話に加わることで、建設的な解決策を見つけることができ、結果として他者に良い影響を与えることができます。
感情的な隔たりは、客観的に見られる第3者だからこそ仲裁できる
感情が高ぶると、冷静で客観的な判断が難しくなります。
そんな時、感情的に距離を置いている第三者が仲裁に入ることで、状況を落ち着かせ、問題解決に向けた橋渡しができることがあります。
自分が第三者としてその場にいる場合、感情に流されることなく冷静に状況を分析し、適切な助言を行うことで、他者に良い影響を与えることができます。
自分が争いの渦中に巻き込まれるよりも、他者の感情的な対立を見聞きする場面がおおいでしょう。
ただし、積極的に仲介者として、介入することは少ないのではないでしょうか?
積極的な介入者が組織に増えると、感情的な対立が起こった時に、相談先が増え、解決に向かい可能性が高まり、それが組織文化になっていくと、感情的な争いがどんどんと減少していきます。
感情的な対立→解決までの経験→解決できる可能思考や解決方法のトレーニング→そもそも感情的な対立を生まないような予防効果が生まれる
上記のようなサイクルになると、最初の積極的な介入者の影響が組織へ浸透したと言えます。
見て見ぬふりは、いずれ自分の価値を下げることになる “情けは人の為ならず”
困難な状況に直面した時、見て見ぬふりをするのは簡単ですが、それは最終的に自分の価値を下げることになります。
古い言葉に「情けは人の為ならず」というものがあります。
勘違いされている方も多いかもしれませんが、情けをかけると、その人のためにならないから、自分でさせようということではありません。
これは、人に情けを掛けると自分のためになるということです。
他者に対する親切や思いやりが、巡り巡って自分自身に返ってくるという意味です。
積極的に他者を助け、正しい行動をとることで、自分の価値が高まり、周囲にも良い影響を与えることができます。
心のポジションの平静さやバランスは、“客観的な自己”との対話で成り立つ
私たちが他者に良い影響を与えるためには、まず自分自身が平静でバランスの取れた状態であることが重要です。
これは、自己との対話、つまり自分を客観的に見つめることによって成り立ちます。
自分の感情や行動を冷静に分析し、適切な行動を取ることで、周囲に対しても安定感や信頼感を与えることができます。
他者に良い影響を与えるためには、自己防衛だけでなく、積極的に関与し、客観性を保ち、思いやりのある行動をとることが必要です。
これにより、自分自身の価値を高めると同時に、周囲にもポジティブな影響を広げることができます。皆さんも日常の中で、他者に良い影響を与える行動を意識してみてはいかがでしょうか。