街で見かける特定小型原付自転車について【移動ライフスタイルの変化】
目次
街でよく見かけ始めた電動キックボードは免許不用?
移動モビリティの2極化が進んでいます。
SUVなどが好調な自動車業界では、車幅が大型化していき1850cm以上の車が多くなる一方で、街の移動手段の一つとして、電動キックボード、モペット、電動アシスト自転車などを見かけることが多くなりました。
道路交通法の改正もこのように予定されています。
2023年7月1日:特定小型原付自転車の法律改正
2024年4月1日:ライドシェア 一定条件で解禁
2025年11月までに小型原付自転車 現行の原付に代わり「新基準原付」運転可能へ
2025年頃:自転車違反に青切符導入=反則金5千~1.2万円想定
コロナ渦を経て、人々の生活様式が変化しました。
移動のライフスタイルも同じように変化しています。
通勤・通学において、自転車やバイク、電動キックボードの人口が増加しています。
バイク・自転車・電動キックボードのそれぞれで交通ルールは違います。
バイク→免許必要:16歳以上、ナンバープレート必須、自賠責義務
自転車→免許不必要、ナンバープレート必要なし、保険加入義務
電動キックボード→免許必要な車種と不必要な車種がある、ナンバー必須、自賠責義務
免許不用のキックボードは、最高時速20kmまで、時速6km以下に限り歩道走行が可能です。
ちなみに、ペダルをこがなくても進む電動モペットは、バイクにあたる車種が多いです。
歩道は走れません、ヘルメット必須です。
一番交通違反が疑われるのはこのモペットとなります。
なんにせよ、交通法規を守って人々が安全に移動できるといいですね。
マイクロモビリティの魅力、観光地で、小回り力の発揮
マイクロモビリティは、都市部や観光地での移動手段として近年注目を集めています。
特に、電動キックスクーター、電動アシスト自転車、小型電動バイクなどが人気です。
これらの乗り物は、小回りが利くことから観光地での魅力的な移動手段となっており、以下のような利点があります。
マイカーに積載し、現地は電動キックボードなどで移動するといった「6輪移動スタイル」です。
「6輪移動スタイル」というアイデアは、マイカー(4輪)と電動キックボード(2輪)を組み合わせた、新しい形の移動手段を提案しています。
このスタイルは、都市部や観光地での移動の柔軟性と効率性を高めることを目指しています。
移動の柔軟性
マイカーで遠距離を移動し、現地では電動キックボードで狭い路地や混雑したエリアを探索することで、移動の柔軟性が大幅に向上します。
歴史的な観光地は路地の風景がお勧めであったり、車で入れない道路幅のことがあるでしょう。
機動力の高さはマイクロモビリティの長所です。
時間の節約
駐車場が満車であったり、目的地が車でのアクセスに不便な場所にあったりする場合でも、電動キックボードを使用することで、迅速に移動できます。
観光スポットや撮影スポットが広範囲に渡っている場合、徒歩での移動は案外時間がかかったり体力を要します。
効率的に観光できるでしょう。
駐車の利便性
マイカーを郊外や駐車場に置いておき、電動キックボードで観光地や都市の中心部に入ることで、駐車の手間やコストを削減できます。
楽しさと新鮮さ
電動キックボードでの移動は、従来の移動手段にはない楽しさと新鮮さを提供します。
風を感じたり、地域独特の香りを感じることもできるでしょう。
旅行や非日常さを体感でき、より楽しいものになります。
2輪から3輪への流れ!?ホンダ「ストリーモ」、トヨタ「C+walk S」、ヤマハ「トリタウン」、カワサキ「ノスリス」
2輪から3輪への流れは、マイクロモビリティ業界における興味深いトレンドです。
3輪の電動スクーターや電動アシスト車両は、安定性が高く、幅広いユーザーに受け入れられやすい特徴を持っています。
ホンダの「ストリーモ」、トヨタの「C+walk S」、ヤマハの「トリタウン」、カワサキの「ノスリス」といった製品は、この新しいトレンドの先駆けとなっています。
それぞれのモデルは独自の特徴を持ち、特定のニーズに応える設計になっています。
ホンダ「ストリーモ」
「ストリーモ」は、ホンダが開発した3輪の電動スクーターです。
このモデルは特に、利便性と安全性を重視して設計されています。
独特のバランス技術を採用しており、高い安定性を実現しています。
市街地や観光地での短距離移動に最適で、全ての年齢層のユーザーに適しています。
トヨタ「C+walk S」
トヨタの「C+walk S」は、主に歩行者の多い場所での使用を想定した、低速でコンパクトな3輪電動車です。
このモデルは、使いやすさと安全性に重点を置いており、特に高齢者や歩行に不安がある人向けに設計されています。
静かで環境に優しい移動手段として、公共施設やショッピングモールなどでの使用が想定されています。
ヤマハ「トリタウン」
「トリタウン」はヤマハが提案する、ユニークな3輪の電動アシスト車両です。
このモデルは、前輪が二つあり、リーンステア方式を採用しています。
乗り手は体を傾けることで簡単に方向転換ができ、直感的な操作性と楽しさを提供します。
都市部やリゾート地での移動手段として、新しい体験を提供することを目指しています。
カワサキ「ノスリス」
モーターサイクルで培った技術と経験を活かした特許取得済みの2輪ステア機構を搭載しています。
3輪ならではの安定感と2輪自転車に近い自然な操縦性を両立し、スムーズな走行を可能にしています。
SFのような4足歩行?移動の表現は自由度にあふれているスズキ「MOQBAモクバ」
MOQBA(モクバ)は、スズキが開発した4本の脚を装備する電動モビリティです。
英語の「モジュラー・クワッド・ベイスド・アーキテクチャー」に由来し、「四脚をベースとしたモジュラー構造」という意味です。
バイクのような4輪車で、19個のモーターで階段を上ることができます。
乗り降りせずにスムーズに移動できるため、バイク感覚で乗車できます。
開発者の言葉
「センターは別の形状に交換できるようにしています。腰掛けるチェアのタイプや、寝て移動できるベッドタイプ、あとはフロント側に立ち乗りするスタンドタイプも想定しています。」
「チェア型にすればエレベーターいらずの車椅子になりますし、ベッド型は担架などで運用できますので、例えば災害時の瓦礫の上も進めるようになります。スタンドタイプは、宅配便や農作業、ゴミの回収など業務用にも転用できると考えています。」
このような様々な用途での需要が期待されている注目のモビリティです。
電動キックボードのナンバー取得化が発端となり、パーソナル型の小型車両が公道を走れるようになりました。
これからも、より電動パーソナルモビリティがどんどん増えていくことでしょう。
残念ながら空飛ぶバイクはビジネス的に失敗してしまいましたが、この流れが止まらないでしょう。
自動運転/ドローン/無人輸送など様々なテクノロジーの進化によって、新しいライフスタイルが提案されていくでしょう。
そんな少し先の未来を、今回スズキが見せてくれました。
無限の可能性を残しているこのパーソナルモビリティは、今後も目が離せません!