志を立てる力!個人のビジョン!
目次
自分や人を動かせる具体的なビジョンが変化の原動力となる
組織の求心力は、常にビジョンにあります。
ビジョンは人や組織の成長の原動力となるからです。
「ビジョン」とは、まだ現実にはないけれど、私たちの心の中に描くことができる未来の姿、あこがれ、欲求です。
将来自分や組織や社会がどのようになっていたいか、その「なりたい姿」がビジョンなのです。
あなたは1年後、そして3年後に、どのような自分でありたいですか?
例えば3年後のビジョンを描いたとき、「店舗運営のプロフェッショナルになりたい」「最高のお店をつくりたい」「業務を通じて人々に貢献したい」など、さまざまなビジョンがあるでしょう。
ビジョンは、できるだけ具体的にイメージし、他者から応援される共感されるものを描くことポイントです。
その情景がリアルであればあるほど、原動力は強くなり、支持者・賛同者が集まります。
良いビジョンとは、どれだけ自分や周囲の人を動かせるか、によって決まってくるといえるでしょう。
ビジョンを達成するために必要な行動は、必ずしも今できることの範囲とは限りません!
むしろ、原動力となるようなビジョンは、しばしば今の自分の能力を超えるチャレンジを課すことになります。
まだ見ぬ場所を連れて行ってくれるでしょう♩
「現実」と「なりたい姿」のギャップの間が行動を決める
そこで重要なのが「キャパシティ・ビルディング」です。
キャパシティとは「能力」です。
頭脳や体力のみならず、実現のためのしくみなども含みます。
そのキャパシティを「ビルド(構築)する」ことを、キャパシティ・ビルディングといいます。
自分のやりたいことが、今できる以上のことをできるようになる原動力になって、自分の能力や意識を高めるようになるのです。
理想と現実でわかるギャップが生み出す2つの要素
❶:GOALが明確になり、バックキャスティングで計画を立てることができる。
❷:緊張感が生まれ、ギャップを埋めようとする人間の根源の欲求が生まれ推進力となる。
ビジョンの力をうまく活用して緊張感を維持することによって、「クリエイティブ・テンション(創造的な緊張感)」という、きわめて高い創造性を生み出すことができます。
現実にばかり引っ張られたり、言い訳ばかりして現実から逃げようとしたりしていては、よいパフォーマンスは得られません!
ビジョンによって方向付けされた、良質で適度な緊張感が自らの力を最大限に発揮してくれることでしょう。
ビジョンの力を最大限発揮するためのマネジメント
このクリエイティブ・テンションの対極にあるのが、「エモーショナル・テンション(感情的な緊張感)」です。
エモーショナル・テンションは、クリエイティブ・テンション同様現実が理想どおりにない状況から生じますが、大きな違いは心理的な不安要因が、しばしば外部からの脅威に敏感に反応してしまうことです。
上司や組織からの強いコントロールはその典型です。
ノルマの未達に対して懲罰的な制裁を課すなどのやり方は、緊張感を高めますが、クリエイティビティを大幅に損ねます。
また、ビックモーターやダイハツなどのトヨタグループであったように、不正に走るなど手段と目的を取り違える原因ともなります。
常に自分のやりたいこと(ビジョン)と、そのために修得すること(キャパシティ・ビルディング)を意識し、計画化して、振り返りを行います。
なりたい自分に向かってたゆまなく研鑽することによって、パフォーマンスは高まり、目的を効果的に達成できるようになっていきます。
そして、人は自らが学びたいことこそ〝自発的〟に、かつ効果的に学ぶのです。
自分の人生の使命は何か?自己に問いを立てることから始まる
ビジョンを立てるためには、自己の育成歴や体験・経験を振り返り、どのような感情の癖、思考の癖・行動の癖があり、弱みや強みを持っているかを知ることから始まります。
使命と考えると、重たいものと感じられるかもしれませんが、〝どんな人生を生きたいのか〟〝周りの人間からどのように思われたいのか〟旗を立てることです。
これは、セルフ・ブランディングと言います。
周りの人に自分はどんな人間なんだと思わせることは長い年月がかかります。
自分はこうでありたいという思いと、周りからこう思われたいという気持ちが最終的に一致するのです。
あなたはどんな人になりたいですか?
自分はどんな人になりたいのだろうと自己に問いを立てることから始めることで、全ては変わっていくのです。