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2025.01.10

十日えびすで願う商売繁盛!笹に込める福の力とは?

十日えびすとは?関西の商売繁盛祈願イベント

みなさん、「十日戎とおかえびす)」をご存じでしょうか?
関西を中心に毎年1月9日~11日にかけて行われる“商売繁盛”を祈願する大きなイベントです。

大阪の今宮戎神社や、兵庫の西宮神社などでは、連日多くの人が訪れ、大変な賑わいを見せます。
特に10日の本戎ほんえびす)には、露店や屋台がずらりと並び、お祭りムード一色になります。

地元の人々はもちろん、商売人や企業の方々もこぞって参拝するこの行事、関西ではまさに年明けを彩る風物詩です。

十日えびすの歴史を探る—その起源と変遷

十日えびすは、七福神のひとりである「恵比寿様えびすさま)」に商売繁盛や大漁を祈願するお祭りです。

恵比寿様は、釣り竿や鯛を携えた福の神としても知られ、古くから漁業や商売の守り神として篤く信仰されてきました。

もともとは、漁業が盛んだった地域を中心に「豊漁を願う行事」として始まったとも言われていますが、時代を経るにつれて商売全般の繁盛を祈る行事へと変遷していったようです。

現在では、関西はもちろん、関東や他の地域でも「えべっさん」として親しまれ、多くの人が幸運を求めて神社を訪れる行事となっています。

福笹の意味とは?商売繁盛への願いを込めて

十日えびすと言えば、商売繁盛の「」を思い浮かべる方も多いでしょう。
神社で授与される“福笹”には、“邪気や不浄を払う力”があるとされ、これに縁起物を飾りつけて自宅やお店に飾ります。

笹は一年を通して青々としているため、「繁栄」や「永遠」を連想させる縁起の良い植物とされてきました。
さらに、笹につける縁起物小槌や米俵、福俵など)にもそれぞれ意味があり、「金運アップ」や「商売繁盛」、「家内安全」などを願う気持ちが込められています。

初詣と十日えびす—関西で根付く特別な習慣

関西圏では、“初詣”を済ませた後に“十日戎”へ行くのが恒例行事という方も少なくありません。
例えば大阪の今宮戎神社では、1月1日の初詣に続いて9日〜11日の十日えびすと立て続けに多くの参拝客が訪れます。

初詣は「一年の安泰を神様にお願いする行事」、そして十日戎では「商売繁盛」を願う行事と捉えられているため、この2つをセットで参拝することで「家族の幸せと経済的安定」を一度に願うことができる、という考え方が根付いているのです。

まとめ

十日えびすは、年の初めに商売繁盛を願い、多くの人々が福を求めて神社に集まる華やかなお祭りです。
笹を携え、縁起物を飾りつけ、賑わう露店を巡るのも楽しみの一つ。
関西では初詣とセットで行く方も多く、まさにお正月行事の一大イベントといえるでしょう。
 
もし関西方面にお立ち寄りの際は、ぜひ十日えびすの雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか?
商売繁盛で笹もってこい!」の掛け声とともに、恵比寿様の福のパワーをおすそ分けいただきましょう。きっと新しい一年が豊かで実り多きものになるはずです。
 
今年も一緒に「商売繁盛で笹もってこいこい!」と元気よく祈願し、成功と幸せに満ちた一年を目指しましょう!