18歳未満の方はコチラから退場ください。
2025.08.25

お盆過ぎてもまだまだ暑い!寝苦しい夜を快適に過ごすには!?

まだまだ続く残暑、寝苦しい夜

お盆を過ぎれば朝夕は涼しくなるはずなのに、今年も夜になっても気温は下がらず、布団に入っても汗ばんでしまう…。

そんな経験をされている方、多いのではないでしょうか。

眠れない夜が続くと、翌朝の目覚めも悪く、日中の集中力や体調に影響します。

だからこそ「どうやって夜を快適に過ごすか」は、この時期の大切なテーマです。

寒さ暑さも彼岸まで、とはいうものの

昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言われます。これは 春分・秋分を中日とする前後7日間(彼岸)を過ぎれば、寒さや暑さも和らぐという意味で、 日本の生活の知恵として伝わってきました。

ただし「お盆(8月13日〜16日頃)」とは別の時期です。本来は秋分(9月下旬)を過ぎてようやく暑さが落ち着くのですが、 日本人の生活実感として「お盆を過ぎれば少しは涼しくなる」という感覚も重なり、混同して使われることがあります。

しかし実際には、近年の猛暑はお盆を過ぎても30℃を超える日が続き、夜も寝苦しいまま。 本当に過ごしやすくなるのは“秋のお彼岸”=9月下旬です。だからこそ、この時期の快適な睡眠対策が重要になります。

寝苦しい夜は、ついついエアコンをつけっぱなしにしがち

「エアコンを一晩中つけるのは電気代が心配…」という声をよく耳にします。

しかし実際には、冷房は思ったより省エネで、6畳用エアコンを8時間運転してもおよそ 100円前後。 “毎日つけても月に約3,000円”程度です。

むしろ寝苦しさを我慢して睡眠不足になるほうが、翌日の仕事や健康に大きなマイナスです。

冷暖房費は「電気料金の単価」と「エアコンの性能(省エネ効率=COP/APF)」の両方で変わってきました。 ここ20年でかなり改善されています。

年代 電気単価
(1kWhあたり)
COP目安 平均消費電力 月間コスト目安
2005年頃
(20年前)
約23円 2.5〜3.0 約600W 約3,300円
2015年頃
(10年前)
約26円 3.5〜4.0 約450W 約2,800円
2025年現在 約31円 4.5〜6.0 約340W 約2,500円

エアコンの性能向上、ここが大きな差です。

2000年代前半のエアコン → 成績係数(COP):2.5〜3.0 → 1kWhの電気で 2.5〜3.0 kWh の熱を作れる

2020年代の最新省エネ機種 → 成績係数(COP):4.0〜6.0 → 1kWhの電気で 4〜6 kWh の熱を作れる

【効率は約2倍に進化】。 電気料金は上昇したものの、エアコン性能の向上により 10〜20年前よりも実質ランニングコストは2〜3割安い のです。

特に「24時間つけっぱなし運転」でも電気代が跳ね上がらないのは最新機種の恩恵。 高齢の方の中には「エアコンは高価な家電」というイメージが残っていますが、 実際には電気ヒーターや乾燥機、IHクッキングヒーターのほうがランニングコストは高いのです。

寝苦しい夜の推奨の服装と寝具の工夫

睡眠時の服装や寝具も、工夫次第で快適度がぐんと上がります。

  • 吸湿性・通気性に優れた コットンやリネン素材 のパジャマ
  • 汗をしっかり吸収する 薄手のインナー
  • 体温調節しやすい 半袖+ハーフパンツスタイル
  • タオルケットや薄掛け布団を必ず使用し、冷気が直接当たらないようにする

また、寝具を工夫することで快適さがさらに増します。 接触冷感素材のシーツや枕カバーを活用すれば、 エアコン設定温度を1℃上げても体感は快適。 寝返りの際もひんやり感が持続し、睡眠の質を守ることにつながります。

睡眠中の熱中症リスク

「日中だけでなく夜の熱中症」= 睡眠中熱中症 は実際に増えており、 特に高齢者を中心に救急搬送例も少なくありません。

症状チェック

  • 夜中に何度も目が覚める
  • 異常な寝汗
  • 朝起きた時の頭痛・めまい・吐き気
  • 強いだるさや食欲不振

これらがある場合、「寝ている間に軽度の熱中症にかかっていた可能性」があります。

予防方法

  • エアコンはつけっぱなしでOK(26〜28℃設定、扇風機で風を循環)
  • 就寝前にコップ1杯の水(常温水や麦茶、アルコールはNG
  • 接触冷感シーツや通気性の良い枕を活用
  • タオルケットで直接の冷気を避ける
  • 除湿を活用して湿度を60%以下に保つ

設定温度を24度から25度にして、扇風機やサーキュレーターを活用、そのコストは?

冷房の設定温度は「低ければ快適、高ければ節約」と言われますが、実際には 外気温・寝室環境・体質によって最適値が変わります。

寝室でのおすすめ設定温度

設定温度 特徴
25〜27℃ 快適さと節約のバランスが良い
24℃以下 涼しいが冷えすぎ&電気代増(寝冷えの原因)
28℃以上 節電にはなるが寝苦しく眠りの質が低下

冷房設定温度を 24℃ → 25℃ に上げると、 電気代は約10%節約 できます。 さらに扇風機やサーキュレーターを併用すれば、 冷気を循環させて体感温度を下げる効果があり、より快適に。

試算例(寝室6畳/一晩8時間 × 30日)

運転条件 月間コスト
エアコンのみ(24℃設定) 約3,000円
エアコン25℃+扇風機(30W) 約2,700円

→ 快適さを保ちつつ 月300円の節約 が可能! 健康的で眠りの質も高められるなら、とても賢い工夫です。

まとめ|残暑の夜を快適に過ごすために

お盆を過ぎても続く寝苦しい夜。 「昔は涼しかったのに…」と思っても、近年の残暑は長引き、睡眠の質を下げやすくなっています。 だからこそ、我慢せずに工夫して眠ることが大切です。

ポイントのおさらい

  • 「暑さ寒さも彼岸まで」とは言うものの、本当に快適になるのは秋分以降
  • エアコンは一晩中つけても意外と低コスト(最新機種なら特に安心)
  • 最新エアコンは性能が2倍近く向上し、昔よりもランニングコストが安い
  • 設定温度を25℃前後にし、扇風機やサーキュレーターを併用すると快適&節約

暑さを無理に我慢するのではなく、 エアコンを上手に活用して快眠を守ることが、健康や翌日のパフォーマンスを支えます。 どうぞ今年の残暑も、心地よい眠りで乗り切ってください。