自転車ヘルメット着用率、大阪がワースト1


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自転車ヘルメット着用努力義務が始まり、着用率がどうなった?


2023年4月から自転車乗車時のヘルメット着用が「努力義務」となりましたが、全国着用率はまだまだ悩んでいます。
警察の最新調査によると、全国平均は約25%程度で、地域によって大きな差があることが分かりました。
特に都市部では着用率が低い傾向にあり、通勤・通学での日常利用者ほどヘルメットを敬遠する傾向が見られます。
かぶる人、ぜんぜん、おらんやんと思っているのは大阪だけ!?


そう思っていたのは間違い?!
確かに大阪は全国ワースト1位の利用率(約5.5%)で、他の大都市も似たような状況です。
東京23区内も20%程度、名古屋市内も18%と、大都市圏全体で低い傾向にあります。
しかしながら、地方では、愛媛69.3%、大分48.3% 山口34.2%などとなっています。
自動車保有率が高い地域ほど顕著に高い数字となっています。
これは、社会人が車を利用し自転車利用が少なく、自転車利用は高校生以下となるためと考えられます。
学校で校則の縛りがあり、着用率が向上しているのでしょう。
以前より中学生以下の自転車利用はヘルメット着用校則が浸透している。
大阪や都市部での着用率が低いのかは、学生の自転車利用が少ないからでしょう。
つまり、子どもは学校からの強制力が働くが、大人は、努力義務で強制力が働いていない。
周りも着用していないので、習慣化されないといったことでしょう。
電動キックボード義務こそ変えなければ、安全対策は、“絵に描いた餅”


電動キックボードでも、急速な普及に対して、ヘルメット着用は「努力義務」のままです。
ただし、車道を最高時速20km前後で走行する電動キックボードは、転倒時の頭部損傷リスクが自転車より高いという調査結果もあります。
また車輪に小ささから転倒リスクは自転車よりも高いでしょう。
アメリカではすでに多くの地域で電動キックボード利用時のヘルメット着用を義務化していますが、日本では対応が後手に回っています。
「努力義務」では効果が限定的なため、安全確保には義務化を検討すべき時期に来ているのではないでしょうか。
ヘルメットもそうだが、歩きスマホとスマホ見ながら運転やめろ!


ヘルメット着用率向上が重要ですが、事故を防ぐために最も効果的なのは「ながらスマホ」の撲滅です。
歩行中のスマホ使用による事故、そして自転車や電動キックボード運転中のスマホ操作は、重大事故の大きな原因となっています。
横断歩道を横断中に事故にあうなど、悲しい事故が後を絶ちませんが、横断歩道を横断中だからと言って安心して歩きスマホをしてはいけません。
車道を横断するということは、車が来るかもしれないというリスク管理が必要です。
スマホを見る必要があるならば立ち止まりましょう。
自転車でも同じことです。
スマホを見ながら運転する必要がありますか?
歩きスマホの人とぶつかるリスクが高くなります。
警察庁の調査により、自転車事故の約15%にスマホの「ながら運転」が関係しているとされています。 ながら運転ではなく、危険運転ですね。
ヘルメットで頭を守ることも大切ですが、そもそも事故を起こさないための注意喚起と取り締まり強化が急務です。