面接官が学ぶべき、動機付け面接とは!?


こんにちは!
今日は、どんな業界・職種でも活用できる「動機付け面接(Motivational Interviewing)」についてご紹介します。
面接の質を上げたい方、応募者との関係性を深めたい方、必見の内容です!
目次
どの業種においても、面接官はただ説明するだけではダメ!


面接というと、お店の情報をしっかり説明して「良さを伝える場」と思っていませんか?
確かに企業としての魅力を伝えることは重要です。でも、実際の面接現場では、次のようなことが起こりがちです。
・一方的なお店の説明では応募者が退屈そう
・「志望動機は?」と聞いてもテンプレ回答
・面接後に辞退されてしまう…
これは、応募者が自分ごととして考えられていない証拠。
ただ説明するだけでは、「このお店で働きたい!」という気持ちは引き出せません。
いま、面接官に求められているのは、応募者の内面にある意欲や価値観を引き出す対話力なのです。
応募者が動気づくような話法が大事!動機付け面接とは!!


ここで注目したいのが「動機付け面接(Motivational Interviewing)」という技法です。
元々は、アルコール依存症や生活習慣病の改善など、本人の「内なるやる気」を引き出すために医療・心理の現場で用いられてきました。
この技法のポイントは次の4つ
① 共感的に聴く
応募者の話を否定せず、まずはしっかり受け止める。
「なるほど、そう感じたんですね」と共感を示すことで、安心感を生みます。
② 相手の価値観にフォーカスする
「あなたにとって、やりがいのある仕事ってどんなものですか?」など、相手の価値観や動機を言語化してもらう質問が大切です。
③ 変化の可能性を信じる
「未経験だから無理かも」と思っている応募者に、「その経験も強みになりますよ」と伝えることで、自信と前向きさを引き出します。
④ 押しつけず、気づきを促す
「こうした方がいい」と言いたくなってもグッと我慢。
「あなた自身はどう思いますか?」と問いかけることで、主体性を育てます。
どのようにしてこのスキルを身に着けていくのか??


「でも、面接官がカウンセラーみたいになるのは難しそう…」
そんな声もあるかもしれません。
でもご安心を!
動機付け面接の考え方は、ちょっとした会話の工夫から始められるんです。
まずは“聞く姿勢”を整える
・相手の話を遮らない
・アイコンタクトと相づちで「ちゃんと聞いてるよ」を伝える
・メモよりも“関心”を優先
「開かれた質問」を意識する
・「どうしてその職種に興味を持ったんですか?」
・「これまでの経験で、一番やりがいを感じたことは何でしたか?」
→ こうした質問は、相手の価値観や感情を自然に引き出します。
日々の業務でも練習できる!
例えば、部下との1on1面談や、社内コミュニケーションでも「動機付け的アプローチ」は活用できます。
普段から「相手の意欲を引き出す聴き方」を意識することで、面接でも自然に使えるようになりますよ。
明日から意識して改善していこう


動機付け面接は、特別なスキルを持つ一部の人だけのものではありません。
明日からちょっとだけ「聞き方」と「問いかけ方」を意識するだけで、面接の空気がガラッと変わります。
・応募者の目が輝き出す
・本音や本当の志望理由が見えてくる
・採用後のミスマッチも減る
これからの時代、面接官の役割は「選ぶ」だけでなく「惹きつけ、育てる」ことも求められています。
動機付け面接を取り入れることで、きっと応募者との関係性も深まり、より良い採用が実現できるはずです!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
面接官として一歩レベルアップしたい方、ぜひ今日から「動機付け面接」を意識してみてくださいね!
それではまた次回のブログで!