あなたの人生に波を描こう──“ライフチャート”で見つける、強みと意思決定のクセ


目次
「人生を一枚の線にしてみる」と見えてくるもの


「自分って、何が強みなんだろう?」
「なぜあのとき、あの選択をしたのか?」
自己分析と聞くと、少し堅苦しく感じるかもしれません。
でも実は、たった一本の“線”を描くだけで、自分の本質に気づける方法があります。
それが──「ライフチャート」。
今回は、このライフチャートを活用して、意思決定のパターン、感情のクセ、行動スタイルの強みを見つけ出すワークをご紹介します。
ライフチャートとは?〜「浮き沈み」を線にしてみる〜


ライフチャートとは、人生の中で自分が感じた“幸福度や満足度”の波を折れ線グラフのように描いたものです。
▼ 用意するもの
- A4用紙(横向き)またはノート
- ペンや色鉛筆(感情を色で表すとより効果的)
▼ 描き方
- 横軸に「年齢」や「出来事」を設定
- 縦軸に「気分(幸福度)」を設定
- 幼少期から現在までの心の浮き沈みを折れ線で描く
▼ 例
- 小学校入学 → +3(嬉しかった)
- 受験失敗 → -4(悔しかった)
- 就職決定 → +5(達成感)
- 上司との対立 → -2(もやもや)
描いてみると見えてくる「自分のクセ」


ライフチャートを完成させると、こんな気づきが得られます。
意思決定のパターン
「人生の上昇局面では、どんな判断をしていたか?」
→ 自信のあるときは大胆な挑戦をしていた?
→ 不安なときは保守的だった?
感情のクセ
「何に喜び、何に落ち込んでいるか?」
→ 他者からの承認に喜ぶ傾向?
→ 目標未達成で自分に厳しい?
行動スタイルの強み
「どんなときに行動が加速していたか?」
→ 人との出会いが引き金?
→ 失敗から這い上がる力が強い?
“ふり返りワーク”のすすめ|3つの質問


ライフチャートを描いた後に、以下の質問を自分に投げかけてみましょう。
Q1:人生の“上昇タイミング”には、どんな共通点がある?
・自分の意思で選んだとき?
・ワクワクしていたとき?
・人の役に立っていたとき?
→ あなたが「幸せを感じやすい条件」がわかります。
Q2:どんな場面で、心が沈んでいた?
・他人の期待に応えようとしすぎた?
・逃げたかったのに無理していた?
→ あなたが「避けた方がよいパターン」も見えてきます。
Q3:困難を乗り越えたとき、自分はどう動いていた?
・誰かに相談していた?
・ひたすら手を動かしていた?
・自分を客観視できていた?
→ 逆境の中で発揮される「本当の強み」に気づくことができます。
ライフチャートは“未来”のヒントにもなる
このワークは、過去の棚卸しだけでなく、これからの人生の「選び方の軸」を整えるヒントにもなります。
・次のキャリア選択に迷っている人
・自己肯定感が下がっている人
・「自分らしい道」を模索している人
そんな方こそ、一度立ち止まって“自分という人生の設計図”を描いてみてください。
おわりに|線を描けば、人生が語りだす


人の感情や行動は、頭で考えている以上に「過去の経験」に影響されています。
ライフチャートは、「自分を思い出す」ための最高のツール。
一本の線が、あなたの人生の物語を語ってくれます。
今日、静かな時間を少しだけつくって、自分の人生に“線”を引いてみませんか?
驚くほど、あなたの心の構造が見えてきます。