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2025.05.02

「共感」と「成長支援」で変わる面接|コーチングと動機付け面接の融合とは?

「面接=評価の場」はもう古い?

従来の面接は、「企業が応募者を見極める場」という認識が主流でした。

でも、今の採用市場は変わってきています。

応募者も企業を“選ぶ”時代
一方的な質問や説明は敬遠されがち
面接がきっかけで辞退されるケースも増加…

こうした背景から、今、注目されているのが【対話型面接】。

その中でもとくに効果的なのが、「コーチング」と「動機付け面接」のスキルです。

コーチングとは?

コーチングとは、答えを与えるのではなく、問いかけを通じて相手の中にある“可能性”や“願い”を引き出す関わり方です。

主な特徴

問いかけによって内省を促す

答えを与えるのではなく、自分で導かせる

相手の主体性・意思を尊重する

未来志向で“なりたい自分”を描かせる

面接での問いかけ例

「この仕事を通じて、どんな成長をしていたいですか?」

「理想の働き方やキャリアは、どんな姿だと思いますか?」

「今までの経験の中で、最も誇らしかったことは何ですか?」

「この職場で挑戦してみたいことは何ですか?」

気づき”が生まれた瞬間から、行動は自然と始まります。
それが、コーチングの力です。

動機付け面接とは?

動機付け面接とは、「変わりたいけど迷っている」人に対して、無理に背中を押すのではなく、自発的な変化を促す“共感型の対話法”です。

主な特徴

迷いや葛藤に“共にいる”姿勢

説得ではなく“気づき”を支援

共感と傾聴をベースにした信頼関係の構築

相手の価値観にアプローチする対話

面接での問いかけ例

「転職について、まだ迷いがあるとすれば、どんな部分でしょうか?」

「仕事選びで、あなたが一番大切にしたい価値観って何ですか?」

「今のキャリアに、どんな“モヤモヤ”を感じていますか?」

「迷いが晴れるとしたら、どんなサポートが必要ですか?」

相手の中にある“変わりたい気持ち”にそっと火を灯す。
それが、動機付け面接の役割です。

融合するとどうなる?“共感 × 成長支援”の最強スタイルに!

2つの技法は、まったく異なるアプローチのようでいて、実は相互補完的で相性抜群!

コーチング 動機付け面接
ゴール志向(未来・成長を見据える) 気持ち・価値観志向(内面に寄り添う)
成長を促す 行動変容の土台を築く
自己発見をサポート 内的動機を深掘りする

融合のメリット

応募者の「本音」や「価値観」が自然と見えてくる

やる気を確認する面接」から「やる気を育てる面接」へ進化

応募者に「この会社なら信頼できる」と思ってもらえる

🎤 明日から使える!融合スタイルの質問例 5選

「今回の応募にあたって、どんな思いがありましたか?」(共感+傾聴)

「この職場で、あなたが大切にしたいことは?」(価値観の明確化)

「理想に近づくために、どんな環境が必要だと思いますか?」(自己洞察)

「前職でやりがいを感じた瞬間って、どんな時でしたか?」(動機の発見)

「入社後、どんな自分に成長していたいと思いますか?」(未来志向)

面接官が実践できる3つのヒント

“聴く姿勢”を整える
 話を遮らず、共感と安心感をもって向き合う

質問を変えてみる
 Yes/Noで終わらない「開かれた問いかけ」を意識する

面接を“対話の場”に再定義
 応募者と共に“未来を描く時間”としてデザインする

最後に|面接力=人間力

面接は、応募者にとって会社の“第一印象”を決める場。

だからこそ、「話しやすかった」「自分のことを理解してくれた」と思ってもらえるような面接を目指していきたいですね。

コーチング」と「動機付け面接」を組み合わせた新しいアプローチで、あなたの面接力もきっとワンランクアップするはず!