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2024.08.27

コア・コンピタンス経営、あなたの会社のValueは⁉

コア・コンピタンス経営とは何か⁉

コア・コンピタンス経営とは、企業が持つ他社には真似できない強み(コア・コンピタンス)を活かして競争優位を確立し、持続的な成長を図る経営戦略のことです。

この概念は、1990年に経営学者のゲイリー・ハメルとC.K.プラハラードが提唱しました。

コア・コンピタンスの特徴

模倣困難:他社が簡単には真似できない特性を持つこと。

多様な市場での活用:複数の製品やサービスに応用できること。

顧客価値の創出:顧客にとって高い価値を提供できること。

コア・コンピタンス経営のメリット

競争優位の維持:他社が模倣しにくい独自の強みを活用することで、競争優位を持続できます。

市場拡大:コア・コンピタンスを活かして新しい市場や分野に進出しやすくなります。

リソースの最適配分:経営資源をコア・コンピタンスに集中させることで、効率的な経営が可能になります。

自社の保有するリソース経営資源の中で特に何が他者との競争優位性を確立しているかということが、コア・コンピタンス理論の核となります。

コア・コンピタンスを見つけるためには?

コア・コンピタンスは実は、自社にとっても、当たり前に存在するものです。

例えば、100年続く老舗の醤油製造会社があったとします。
事業規模は小さく近隣の商圏で、細々と事業を営んだとしていても、100年続くなんらかの理由があるはずです。

醤油というものは、家庭料理において、味を左右する中心的なものです。
これは○○家の味だというものなったります。

つまり、調味料(醤油)を一度使いはじめるとなかなか他のブランドにスイッチすることができないのです。

100年地域で醤油を昔ながらの製法で作り続けていることこそ、コア・コンピタンスとっているのです。

持続可能性経営を目指すために、持続して行うこと。
本末転倒な話ですが、時間的な経過という歴史的な財産は他者からの模倣困難性となります。

しかし、社会生活の変化、経済的な影響、法改正など、自社がコントロールできない外的環境の変化にも対応できなければ、経営は持続できません。

コア・コンピタンスの特定のための手順

外部環境分析(PEST分析)

政治(Political)、経済(Economic)、社会(Social)、技術(Technological)の4つの観点から外部環境を分析し、組織に影響を与える要因を把握する。

内部環境分析

VRIO分析:価値(Value)、希少性(Rarity)、模倣困難性(Imitability)、組織(Organization)の観点から、リソースや能力を評価し、持続的競争優位性を特定する。

バリューチェーン分析:価値連鎖の各プロセスを分析し、総合的な価値創造に繋がる活動を最適化する。

オープンネットワーク分析:データの可視化、分析、解釈を通じて、ネットワーク内の重要なノード(個人や組織)やエッジ(関係性)を特定し、組織内外の関係性を理解する。

SWOT分析:組織の強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)を把握し、戦略的な意思決定をサポートする。

3C分析:企業(Company)、顧客(Customer)、競合(Competitor)の3つの視点から市場やビジネス環境を分析し、競争優位性を確立する。

このように、外部環境と内部環境を徹底的に分析し、組織のケイパビリティを理解し、市場での有利なポジショニングを築くことで、持続的な競争優位を確保する経営戦略を策定できます。

状況に応じて、競争を避ける戦略や、競合を圧倒する戦略を取ることも可能です。

中心的な価値は、時代の変遷よって変わる変わらない⁉

中心的な価値は、普遍的な要素と時代の変遷による変化の両方を含んでいます。

普遍的な価値は長期的に変わらない一方で、新しい技術や社会的変化によって新たな価値観が生まれ、進化していくことが一般的です。
そのため、価値観は固定されたものではなく、動的であると言えます。

現在、あなたが中心的なコアバリューはこれだと思っていても、5年後10年後には必ず変わってきます。

時間的な経過によって、強化される仕組みを中心的な価値に位置付けることができれば、歴史的な積み重ねが、他者と競争に優位に働きます。

中心的な価値は育てるものとして、複利のように捉えておくと、時代ともに大きな武器へと変化していきます。