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2024.07.06

経営理念の在りようは、時代とともに変化する

あなたの会社に経営理念はありますか?

経営理念がないということは、その会社の土台がないということ。

土台がない状態で議論を続けても『泥の上に家を建てる』ようなもので、議論自体がかみ合わず積み上げていくことができません。
理念を明文化し、掲げることは地固めができるということです。

現在は、どれだけ儲けるかだけでなく、そのビジネスは社会に必要とされているのか?社会的な意義が求められているのです。

言語化するということは、そのビジネスにとって“魂入れ”になっていきます。

経営理念のありようは時代と共に変化しつつある

かつての経営理念は創業者の経営観を言語化したものが多かったと思いますが、今はその家訓を掲げているだけではだめで、自分たちの会社が社会にとってどういう意義を持つのかを明確にし、それを社内外にたいして、伝えていくことが重要となっています。

Visionを創る場合は、『将来においてどんな景色を創りたいか』という視点で議論を重ねます。
ポイントはその解像度の高さ、鮮明さ・具体性です。

Valueを創る場合は『自分たちは何を大切にしているか』という価値観の部分です。
マインドセットや中心とすべき考えです。

Missionを創る場合は、『自分たちの会社は社会においてどのような役割を果たしたいのか?』自分たちの誇りやエネルギーになる動詞を選ぶことが重要です。

浸透させなければ、ただのお飾り

せっかく理念を掲げてもただ覚えているだけではまったく意味をなしません。

自分ごとにしなければ、単なる他人の目標です。自分ごとにしていくためのStepをご紹介します。
当グループでは、で理念の実践を求めています。

守(しゅ)

「守」の段階では、基本となる規則や技術、方法を忠実に学び、習得します。
この時期には、師匠や先生から教わった通りに技を繰り返し練習し、基礎を固めることが求められます。
創造性よりも模倣と練習を重視し、正しい形を身につけることが目標です。

破(は)クリティカルシンキングでさらによい理念へアップデート

「破」の段階に入ると、守で学んだ規則や技術を超え、それらに疑問を持ち始めます。
自分なりの理解を深め、なぜその規則が存在するのか、またはその技術がなぜそのように行われているのかを考えます。
この段階では、従来の枠組みを超えた応用や改良が試みられ、自分なりのスタイルや表現を模索します。

離(り)自己visionと統合させ、独自の理念の実践・表現方法を追求する

「離」の段階では、守で学んだ基礎と、破で培った自分なりの理解を基に、完全に独自の道を歩み始めます。
ここでは、先人の技や知識を超越し、自分だけの新しいスタイルや理論、技法を確立します。
この過程で、個人は師匠や伝統から「離れ」、自分自身の道を切り開くことになります。

物語として伝えることで、深化しつづけよう

この会社はどこからきてどこへ向かっていくのか?
理念を常にアップデートしていくことで次世代の経営者層が、独自の経営観を哲学する絶好の機会となります。

リーダーとして必要なことは、Visionを語り、組織全体を動機づけることです。

会社の原点や歴史を確認しながら、MissionVisionを通して自分たちは何を大事にしているのかを明確にし、過去・現在・未来という形で物語を語っていくのです。

経営者や役員だけでなく、顧客を通して感じたことを社員さんひとりひとりが個人的なエピソードやストーリーを交えて話をできることが理想の組織です。

そうすることで、自社の存在意義だけでなく、自己効力感が向上しプラスのサイクルが生まれていくのです。