店舗責任者としての行動特性
目次
数字を創れる店長の行動特性
数字の創れる店長としての行動特性は、店舗業務に精通し、決断力、行動力、計画性に優れ、やりきる力を持っていることになります。
具体的には「価値観スキル」「態度スキル」「職能スキル」に分類されます。
価値観スキル
道徳・倫理観
与えられた業務に対して誠実であり、社会人として当たり前のことを守ることができる。
嘘をつかない、ごまかさない、見て見ぬふりなどをしない。
信頼関係構築
人に興味をもち、顧客/キャスト/スタッフ/社内・取引先など全ての関係者と信頼関係を構築することに努めている。
責任感の範囲
自店だけでなく、部門・エリア・ブランド・グループ・求人部・デザイン部・売上管理など全ての関係者と協力関係を築く努力をしている。
態度スキル
リーダーシップ
ビジョンを策定し、計画し、メンバーを適切に職務配分及び教育し、実行していく業務遂行能力
良い影響力
ポジティブな発言及び有言実行する力及びパフォーマンス力(見せ方)
可能思考・リフレーミング
物事の捉え方を変化させることができ、困難が訪れたときにピンチをチャンスと捉える視点
逆境力
あきらめずにやりきる力
職能スキル
ストアビジョン
現状認識・把握と課題発見能力
店舗の理想のビジョン状態を描き、現状とのギャップ(差異)を分析し、改善すべき課題、計画を策定、実行する行動力
予算数値達成
売上・利益の予算ベースをクリアでき、報告関係の不備がないようにタスクをコントロールできている
管理能力
人・モノ・カネ・情報など経営資源の管理
出勤
在籍を確保、キャストへの動機付け、育成する能力で理想出勤人数を概ねクリアできている。
販売促進
ターゲット明確にし、情報発信ツールを理解、活用でき、適時適量に情報発信されている状態づくり。
発信するクオリティにもこだわりがみえ、成果が取れている。
サービス
自店のコンセプト通りにキャストがサービスを体現でき、顧客からの声を拾い、改善活動及び育成ができている。
求人活動
求人媒体やSNSでのアクセスアップ施策。
問い合わせ増加施策及び、面接からの支援/入店率の向上を行い成果につなげることができる。
ブランディング
自ブランドの強み等を理解し、チームに浸透させることができ、顧客を増加させることができる。
顧客育成
明確にターゲット設定し、再来店率の向上や顧客ランク構成の目標達成またはファンを増加させることができる。
店長は補欠でキャプテン、チームの弱い部分を補完し、リーダーであること
店長は、店舗に関わる業務に精通し、専門性を高めていかなければなりません。
責任の範疇がせまく、得意な業務しか行わないといったことは言語道断です。
担当者が休日のときは補完し、足らずを埋めていく活動を求められます。
また、人材が足らなければ、OJTで教育をしていきます。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」
山本五十六の言葉ですが、100年以上経過しても人の本質には何ら変わりはないのです。
店長がそれぞれの担当者よりも優れているといったことは必要ありません!
業務の範囲が多岐にわたるため、全体を俯瞰的にみて適切な職務配分を行い、自己を余剰戦力と考え、補強していく役割です。
率先垂範型のリーダーも存在しますが、全て自分で行ってしまうと、部下の経験する場を奪ったり、育成する機会を創ることができません。
リーダとして、自ら率先垂範する場面と、部下を立てる場面を双方バランを取ることが大切になってきます。
不可欠なスキルは、価値観スキル
リーダーに取って不可欠なスキルは価値観スキルになります。
リーダーの価値観が悪ければ、全体が腐っていきます。
部下全員の成長を止めてしまったり、悪い状況を作り出してしまいます。
価値観は、家に例えると基礎、土壌部分に当たります。
どんな立派は内装や外見の家でも基礎部分が悪いと簡単な衝撃で倒れてしまうでしょう。
価値観スキルは店長になっていきなり成長するスキルではありません!
フロントスタッフ時代からコツコツと積み上げていくことが大切になります。
どんな人材でも得手不得手、強みと弱みがある
どんな人材でも得手不得手があります。
完璧な人材は存在しません!
店長もまた同じです。
各業務担当の力を引き出して、全体を統括することが大切です。
全体の業務を把握することで、適切な職務配分ができるとともに、弱い個所をカバーすることができます。
店長が何でも1番できる必要もありません!
チームメンバーの力を結集させ、成果を目指すことが大切なのです。