共創的なコミュニケーション、それでも対話を続けよう
まずは、誰もが自由に意見を言えること
立場とか肩書きに関係なく、誰もが思ったこと、感じたことを発言する。
あなたの会社では、トップや上司が上座に座って発言権を仕切り、ほとんどの人が何も言わずじまいということはありませんか?
そのような場では効果的なアイディアは生まれません!
次に、発言する際には、必ず一人ずつ発言する
みんなが発言者の話を聞くというのが大原則です。
多くのアイディアをひらめいたとしても、順番に発言をしてきましょう♩
提案の動議から、賛成意見や反対意見、さらには一歩引いて観察した意見など、さまざまな意見が飛び交います。
多様な人がいれば、さまざまなものの見方が出てきます。
物事を一つの視点だけで見ようとせず、多面的に見て全体像を理解しようとします。
話し合っていながら、自分の意見が正しいと思い込んでいると視野が狭くなってしまいます。
自らのメンタルモデルを一度脇におき視野は格段と広がり、会議の質が格段に向上します。
結論を出す必要がない、結論を急がない
なぜ、あえて結論を出さないのでしょうか?
何を目指しているのでしょうか?
話し合っているメンバーたちが自らの思考を見つめなおし、その質を高めることに主眼をおいています。
質の高い思考が、質の高い行動を生み、そして質の高い行動が質の高い結果につながるからです。
今日のビジネスにおいて、「時は金なり」というくらい、時間を大切にします。
情報収集から「意思決定」、そして「実行」までいかに早くできるかが、ビジネスパーソンの勲章にもなっているのではないでしょうか。
結論の出ないミーティングの連続に辟易としている方も多いことでしょう。
ただし、結論を急いだその意思決定が全て正解だったか振り返ってみてください。
拙速に出した答え程、間違っているものです!
一見、短期的には成功しているように見えても、長期的にはほとんどうまくいかないのが今日のビジネスの常になっています。
変化の激しい時代に、組織に何の共通理解もないまま、建前と「べき論」だけでやみくもに意思決定を重ねるのは、〝真夜中の山道を車で走るのに、泥だらけのフロントガラスとライトのまま、スピードをさらに速めるようなもの〟です。
思考の質、生み出す土壌を耕すこと
思考の質を改善することに焦点をあてています。
そして、共創するコミュニケーションでは、意見の違いや視点の違いがあったときに、その違いを無視するのではなく、ゆっくり広げてみることで、私たちの思考の弱点を明らかにしながら、より望ましい思考を組み立てていきます。
土壌を耕すことで、チーム内、あるいはさまざまな利害関係者との関係性が高まっていきます。
自分たちにとって本当に大事なことについて、本音で話し合える関係を気づくことができれば、自然と思考の質が高まります。
またチームの一体感と、目的や理念の共通理解があれば、格段に組織の行動の質が高まるでしょう。
思考の質→行動の質競争的結果の質→関係の質といった「プラスの循環」が生まれてくるのです。
異なる意見が対立したら、その衝突から新しい意見を創造してみる、それでも対話を続けよう!
結論ありきの会議は、短期視点に陥る可能性が大いにあることでしょう(*^^)v