風俗業界で『身につく力』は体験からの学び次第!!
目次
風俗業界で働いて身についた力とは!?
この業界で勤務し始めて18年が経ちます。
様々な体験を経て身についた力といえば、以下に挙げたところでしょうか?
「マネジメント能力」
「創造性」
「仮説力」
「企画立案」
「コーチング」
「交渉力」
「問題発見能力」
「マーケティング」
「ブランディング」
「プロモーション」
「人材育成」
「労務・法務・財務などの知識」
「組織開発」
「システム思考」
女性キャストとの関りを通じて、コミュニケーション能力、対人能力が鍛えられ、店舗運営を通じてマネジメント能力が培われました。
多くの失敗をから学び、成功体験で自信をつけ、改善活動を繰り返すことで、問題発見能力を伸ばすことができました。
役職ごとに役割が違いますので、その体験をどのような学びに変えていくのかということが重要です。
他者の視点を創造することで、業務の効果性が大きく変わる
どのような仕事でもそうですが、他者からの視点を創造することで業務効果性が大きく変わります。
顧客視点なのか?キャスト目線なのか?はたまたスタッフの目線なのか?
同一の事象でも視点の変化で、意味合いが変わってくるものです。
どの視点を重要視するかで効果が変わり「こんなはずじゃなかったのにな」と思うことも多々ありました。
重要なのは、関係する全ての人のWin-Win(ウィンウィン)の状況を作れるか否やです。
また、どんな仕事にも前工程と後工程が存在します。
業務フォローを全体に俯瞰することができなければ、よかれと思ったことがマイナスの効果を生みだすことだってあるのです。
視点、視座、視野の変化を意識した習慣を身につけよう
風俗業界は、昇進スピードが一般的な職種の3倍程度とお考え下さい。
つまり、順調にいけば半年程度で視点 / 視座が変化していき、より広い範囲が見えてきます。
社員時代には「お客様視点」で物事を判断していたのに、女性キャストとの関りの役職につくと「キャスト視点」での判断が多くなってしまうという現象も起こりがちです。
これでは、物事の判断基準の一貫性がない人材となってしまいます。
業務をしていくと、同僚や上長と物事の判断が相違する場面が必ず出てきます。
実際の現場では、これが正解といった答えがない問題があります。
どれを選んでも正解ではないし、間違いでもないといった場面です。
ここで大切なことは、相違する場面でこそ〝重要な学びのポイント〟となるということです。
自身の意見が通らなかったから興味を失うのではなく、結果を分析することで次回の同じような場面が来た時に「判断材料」とするのです。
自身の役職が上がった時に、初めてわかることもあるでしょう。
その時に「やっぱり自分の意見が正しかったんだ」と確信するときもあります。
※その逆も然り。
このように、視点、視野、視座の変化をつけながら、柔軟な思考方法を身につけることができます。
風俗業界でも一般職種でも、身につく能力は体験と学び次第!
どのような体験でも受け取りかたで大きな学びに変化します。
学ぶことについて、自分の中で障壁を設けないということが大切です。
近年行われた労働待遇改革では、労働法について各士業さんと打合せを行い、知識を得ることができました。
他にもGoogle広告などのプロモーションの知識も業務で学びました。
つまり、何事も体験からいかにスキルアップにつなげるかが大切ということです。
計画的偶発性理論(心理学者クランボルツ教授)という考え
<計画的偶発性理論の骨子>
❶:予期せぬ出来事がキャリアを左右する 。
❷:偶然の出来事が起きたとき、行動や努力で新たなキャリアにつながる。
❸:何か起きるのを待つのではなく、意図的に行動することでチャンスが増える。
予期せぬ出来事が起きた際に行動できるだけの準備をしたり、偶然の出来事に遭遇すべくフレキシブルに行動したりすることで、チャンスが生まれると解いています。
よく、計画的偶発性理論と対比されるキャリア理論として、組織心理学者のエドガー・シャイン博士が提唱した「キャリアアンカー」があります。
キャリアアンカーは、個人がキャリアを選択する際に譲れない価値観であり、自分の適性や理想を踏まえて設定したゴールに向かい、キャリアを積んでいく考え方です。
積み重ねた経験によって形成されたキャリアアンカーは、生涯にわたってあまり変わらないとされています。
何を軸にして、偶発的に起こる経験 / 体験をチャンスと捉え、キャリアを蓄積していくことが風俗業界に限らず重要なのではないでしょうか?
<計画的偶発性を起こす行動特性>
好奇心(Curiosity):新しいことに興味を持ち続ける
持続性(Persistence):失敗してもあきらめずに努力する
楽観性(Optimism):何事もポジティブに考える
柔軟性(Flexibility):こだわりすぎずに柔軟な姿勢をとる
冒険心(Risk Taking):結果がわからなくても挑戦する