地下アイドル市場とメンズ地下アイドル市場について


近年、芸能界やアイドルシーンを取り巻く環境が大きく変化する中で、「地下アイドル」と呼ばれる存在がますます注目を集めています。
もはや既存のメディアだけでは測りきれないほどファンコミュニティが拡大しており、中でも女性アイドルだけでなく、「メンズ地下アイドル」と呼ばれる男性アイドルシーンも急成長を遂げているのです。
今回は、そんな地下アイドルとメンズ地下アイドル市場の現状について見ていきましょう。
目次
地下アイドル市場は2400億円規模に拡大


地下アイドルは、メジャーシーンとは異なり、小規模ライブやファンとの直接交流イベントを中心に活動するアイドルグループです。
近年、SNSの発展により情報拡散力が向上し、熱狂的なコアファンを獲得しやすくなったことで市場規模が急成長。
現在では、年間2400億円規模にまで達しています。
特に、チェキ会や特典会といった“リアルな交流”を武器にしたビジネスモデルが功を奏し、ライブ活動だけではなくファンとの関係性を強化することで、収益基盤を築いています。
メンズ地下アイドル市場は毎年3倍のスピードで拡大中


これまで女性アイドルが中心だった地下アイドル市場ですが、近年は「メンズ地下アイドル(通称:メン地下)」が急速に台頭。
特に若年層女性の支持を受け、市場は毎年3倍のスピードで拡大しています。
女性アイドルファンの一部がメン地下に流れる動き
ライブ配信アプリやSNSを活用したマーケティングの成功
握手会・チェキ会の積極活用でファンとの距離を縮める
このような要因が組み合わさり、メン地下市場はさらに成長すると予測されています。
メン地下の未成年ファン増加による課題


そんな急成長を見せるメン地下の拡大に伴い、新たな問題も浮上しています。
特に、未成年ファンが増加したことで、以下のような課題が指摘されています。
金銭トラブル:未成年が高額な特典会やグッズ購入にのめり込んでしまうケース。
SNSでの危険なやりとり:アイドルと直接DMでやりとりできる環境があり、リスク管理が必要。
夜遅くのイベント問題:保護者の管理が行き届かず、未成年が長時間イベントに参加してしまう事例も。
このような状況を受け、業界全体で未成年ファンを適切に保護する仕組み作りが求められています。
地下アイドルは年収150万円、メン地下は1000万円超!? 極端な収益格差


さらに、興味深いのが「地下アイドル(女性)」と「メンズ地下アイドル(男性)」の収益格差です。
女性地下アイドルの多くは、収益が限られ、年収150万円前後のメンバーも珍しくない。
一方、トップ層のメンズ地下アイドルは、年収1000万円以上を稼ぐケースもあり、収益の大きな違いが生まれています。
この背景には、以下の要因が考えられます。
・女性地下アイドル市場の競争が激化し、ファンの支持が分散しやすい
・メンズ地下アイドル市場は成長中でプレイヤーが少なく、熱狂的なファンからの支援額が大きい
市場の拡大に伴い、この2極化が今後どのように変化していくのかも注目されています。
まとめ
地下アイドル市場全体は2400億円規模と巨大化しており、今やニッチな存在ではありません。
中でもメンズ地下アイドルは驚異的なスピードで市場を拡大し、ファンとの距離感が近いことから高い収益を上げるケースが目立ちます。
一方で、未成年ファンの増加に伴う課題や、トップ層とその他の格差など、業界特有の問題点も浮き彫りになりつつあります。
それでも、ファンにとっては直接交流できる喜びや、アイドル側にとっては一気にトップ層を狙える可能性が魅力的で、今後もこの市場は大いに盛り上がりを見せるでしょう。
業界が健全に発展していくためには、ファンやアイドルだけでなく、運営事務所やイベント会場、さらには社会全体が一体となって「安全・安心な環境づくり」に取り組むことが不可欠です。
今後も、地下アイドルやメン地下界隈の動向からは目が離せませんね。