SNSを正しく活用しよう!情報社会の賢い付き合い方


目次
SNSという新しいメディアで社会の潮流が変化している


SNSは今や企業のマーケティングや自治体のPRに欠かせないツールとなっています。
インフルエンサーを活用したプロモーションや、地域キャラクターを通じた観光誘致など、SNSの影響力はますます拡大しています。
一方で、フェイクニュースや詐欺広告、誹謗中傷など、新たな問題も浮上しています。
近年では、政治や選挙活動にもSNSの影響が顕著に表れるようになり、従来のマスメディアとの対立構造も生まれています。
例えば、ある地方選では疑惑報道を「オールドメディアの偏向報道」と位置づけ、SNSを活用した発信によって選挙結果が左右される場面も見られました。
若年層の投票行動も変化しており、「選挙に行く・行かない」という選択肢から、「誰を応援するか」というSNS上の議論にシフトしているのが特徴です。
SNSが世論形成に果たす役割は、今後さらに重要になっていくでしょう。
SNSの流行で社会心理学的な現象が顕在化


SNSの普及により、私たちの思考や行動に影響を与える社会心理学的な現象がより顕著になっています。
確証バイアス:自分の信じたい情報ばかりを集め、反対意見を受け入れにくくなる。
ヒューリスティック思考:直感や先入観で判断しがちになる。
認知的流暢性:分かりやすい情報ほど信じられやすくなる。
集団思考・集団極性化:同じ意見の人とばかり関わることで考えが極端になりやすい。
また、SNSのアルゴリズムによって「フィルターバブル」や「エコーチェンバー現象」が加速しています。
これは、自分の興味や関心に基づいた情報ばかりが表示され、異なる意見や多様な情報に触れにくくなる現象です。
さらに、SNSの「アテンション・エコノミー」により、拡散性の高い情報(バズる内容)が注目される傾向が強まり、情報の正確性が二の次になりがちです。
オールドメディアの負の側面を暴き出すSNSの力


SNSの普及によって、従来のマスメディアの問題点が明るみに出ることも増えています。
例えば、大手テレビ局が過去に隠蔽していた問題や、業界の悪習がSNSによる告発で次々と暴露されるケースが見られます。
一例として、ジャニーズ問題や大手テレビ局のハラスメント問題など、長年業界の慣習とされてきた悪癖がSNSを通じて広く知られるようになりました。
これにより、従来の「一方通行の情報提供」から、「視聴者が発信し、問題を指摘できる双方向のメディア」へと時代が変化しています。
ただし、マスメディアとSNSのどちらが正しいというわけではなく、それぞれの特性を理解したうえで情報を見極めることが大切です。
SNSは万能ではない!情報の精査が求められる時代


SNSは多くの情報を提供してくれる一方で、フェイクニュースや詐欺情報も混在しています。
特に、投資詐欺や闇バイトの募集、デマの拡散など、悪意のある情報が簡単に広まるリスクもあります。
メタ(旧Facebook)がファクトチェックを廃止したこともあり、今後はユーザー自身が情報の真偽を判断するリテラシーがますます重要になってきます。
信頼できる情報源を見極め、安易に拡散せず、慎重に情報を扱う姿勢が求められます。
変化し続けるメディアとの賢い付き合い方


情報の伝達手段は時代とともに変化してきました。
瓦版(江戸時代)
新聞(明治時代~)
ラジオ・テレビ(昭和時代~)
インターネット(平成時代~)
SNS(令和時代)
それぞれのメディアが登場するたびに、情報の受け取り方が変化し、時代の過渡期にはメディア同士の対立も生じています。
今後も、新しい情報プラットフォームが生まれることで、さらなる変化が起こるでしょう。
大切なのは、「このメディアだから正しい」「このプラットフォームは信用できる」と盲信するのではなく、それぞれの特性を理解した上で上手に使いこなすことです。
自分自身の情報リテラシーを高め、正しい情報を選び取る力を養うことが、これからの時代を生き抜くための必須スキルとなるでしょう。
まとめ|SNS時代の情報リテラシーを身につけよう
SNSは私たちの生活や社会に多くの影響を与えており、情報収集や発信のツールとして欠かせない存在になっています。しかし、同時にフェイクニュースやバイアス、情報の偏りといったリスクも孕んでいるため、正しく活用することが求められます。
SNSの特性を理解し、情報の真偽を見極める力を養う
SNSとマスメディアの両方を活用し、多角的な視点を持つ
発信する側も、情報の責任を自覚し慎重に行動する
SNSをうまく活用することで、より賢く、より有益に情報と向き合うことができます。
新しいメディアの時代にふさわしい情報リテラシーを身につけ、正しく情報と向き合っていきましょう!