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サバティカル休暇とは?「辞めずに離れる」新しい働き方|導入企業と活用法を解説

「仕事を辞めるのではなく、いったん離れるという選択肢。」

近年、そんな新しい働き方として注目されているのが “サバティカル休暇” です。

燃え尽き防止や成長の再設計、家族との時間、学び直し、世界一周――

単なる休暇ではなく、人生を再構築する時間として活用する人が増えています。

01

サバティカル休暇とは何か?いつから導入され始めた?

サバティカル休暇(Sabbatical Leave)とは、
一定期間勤務した社員に、数週間〜1年程度の長期休暇を与える制度のこと。

起源は大学の教授向け制度で、研究や学術活動のために7年に1度長期休暇を付与していたのが始まり。

現在では企業にも広がり

自己成長のための学び

研究・開発

家庭の事情(介護・育児・看病)

心身のリセット

新規事業の準備や副業

などに使われています。

特にGAFAMなど欧米の先端企業が導入し、日本でも2018年頃から大手企業が採用し始め、コロナ禍以降さらに注目度が上がりました。

02

人材流失を避けるためか?それとも仕事への向き合い方の変化か?

サバティカル休暇が増えている背景には、離職防止と人材投資の両面があります。

従来型 サバティカル型
辞めたい → 退職 辞めたい → いったん休む
復帰は困難 復帰前提、関係性を維持
離職は損失 休ませることで成長して戻る

特にZ世代では

「燃え尽きる前に休む」「成長が止まるのが怖い」という価値観が強まっています。

企業はこれに応える形で“辞められるより休んでもらう方が良い”という発想へ転換してきました。

03

アルムナイ採用を一歩すすめた形に近い、その類似性

最近注目されているアルムナイ採用(出戻り採用)とも近い構造があります。

アルムナイ採用 サバティカル休暇
一度退職して外の経験後に戻る 退職せずに外の経験を積んで戻る
離れている間は関係が希薄 リレーションは継続
戻る人は即戦力 戻る人はリフレッシュ+進化

つまりサバティカル休暇は
「辞めないアルムナイ採用」といえる形で、
新しい雇用関係の形をつくりつつあります。

04

日本の雇用環境に合うのか?海外の事例とその定着までの時間

海外ではすでに一般的になりつつある制度ですが、日本の雇用環境では定着に時間がかかっています。

海外の導入例

Google / Meta / Microsoft / Adobe

Deloitte / PwC などのコンサル企業

国家政策として導入する国も

特に欧米は「雇用より成果」「ジョブ型」が前提のため、個人のキャリアを企業が支援する文化があります。

日本で難しい理由

メンバーシップ型雇用(人が仕事についている)

人員配置の流動性が低い

「休む=逃げ」と捉える価値観の残存

管理職が自分の休みも取れていない

しかし、少子高齢化と採用難、Z世代の価値観の変化により“働き続けてもらうための制度”として今後広がる可能性は高いと言われています。

まとめ

サバティカル休暇は、会社と個人が上下関係でなくパートナー関係へ進むための制度です。

人が成長するほど企業も成長する

離職を防ぐだけでなく、復帰後の生産性が高まる

単なる休みではなく「人生設計の再構築の時間」

今後、サバティカル休暇は採用力・ブランド力・生産性を高める企業文化の象徴になっていくでしょう。

編集後記

「仕事を辞めるか続けるか」ではなく、”いったん離れて、戻る” という第三の選択肢があってもいい。

人は休むことで成長する。

そして組織もまた、休める文化を持つことで強くなる。

そんな時代に私たちは足を踏み入れています。

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