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社会保障費抑制のカギは医療のトリアージ|必要な医療とサービスを分ける2026年改革

日本の社会保障制度は、
いま静かだが決定的な分岐点に立っています。

2026年度診療報酬改定で示された「在宅医療・訪問看護へのメス」は、単なる点数改定ではありません。

それは――
「どこまでを”公が支える医療”とし、
どこからを”個人が選ぶサービス”とするのか」
という、国家の意思表示です。

01:福祉国家や医療制度は、官僚組織として過度に拡大していく

福祉国家は、本質的に縮みにくい構造を持っています。

📌 一度始めた支援は止めにくい

📌 対象は高齢化で増え続ける

📌 「削減」は常に倫理批判を伴う

結果として、制度はこう振る舞います。

善意を前提に拡張し、想定外の利用が起きてから、ようやく歯止めをかける

在宅医療・訪問看護は、まさにこのプロセスの最終局面に入りました。

02:看取りを名目にした定期・頻回訪問ビジネス

――”疑似看取り”という歪み

本来の看取り医療とは

✓ 状態変化に応じた対応

✓ 最期の時間を支える判断と関係性

✓ 頻度ではなく、必要性で決まる医療

のはずでした。

しかし現実には、

📍 看取りを早期に宣言

📍 医療的介入が少ない状態でも

📍 定期・頻回訪問を長期化

📍 同一建物で効率的に回す

という、
ビジネスとして最適化された”疑似看取り”が広がった。

これは看取り医療の否定ではありません。
看取りという言葉が、収益装置に転用されたことが問題なのです。

03:在宅医療・訪問看護の「囲い込み型・過剰利用モデル」に明確にメスを

今回の制度改定は、ここを正面から狙っています。

❌ 歪んだ構造

同一建物で多数を診るほど有利

訪問回数を増やすほど収益が伸びる

住宅 × 医療 × 看護の囲い込み

この構造は、医療の必要性ではなく、制度設計に適応した結果でした。

だから厚労省は、構造そのものを壊す改定を選んだ

✅ 訪問回数の積み上げを抑制

✅ 集合型・併設型への定額化

✅ 医療必要度による線引き

04:「必要な医療」と「医療サービス」を分けて考える

ここが一番重要な論点です。

すべてを「医療」として扱うから、制度が歪む。

人として自然な欲求

💬 安心のために来てほしい

💬 見守りとして顔を出してほしい

💬 何かあったらすぐ来てほしい

これらは人として自然な欲求ですが、
必ずしも「医療行為」ではありません。

必要な医療 = 命・状態変化に直接関わるもの

医療”サービス” = 安心・見守り・関係性・生活支援

この線引きを曖昧にした結果、
「医療費として払うには高すぎる安心」が量産された。

05:民間のサービスなら良し、国庫注入が不要なものは、トリアージを

ここで誤解してはいけません。

「削れ」と言っているのではない。
「分けろ」と言っている。

価値あるサービス

🌟 24時間の安心

🌟 頻回の訪問

🌟 手厚い見守り

それ自体は価値あるサービスです。

しかし、

❓ それが医療として本当に必要か

❓ 税と保険で賄うべきか

❓ 個人が選択して負担すべきか

この問いを避け続けることこそが、社会保障制度を壊します。

国庫注入が不要なものは、民間サービスとして磨けばいい。

それができない構造だけを、制度が担うべきなのです。

おわりに:トリアージとは「冷酷さ」ではない

トリアージという言葉は、冷たく聞こえるかもしれません。

しかし本当は逆です。

限られた資源で、
本当に必要な人を守り続けるための選別

今回の在宅医療改定は、「看取りを削る」話ではありません。

看取りを守るために、
“看取りっぽいもの”を制度から外した

ただ、それだけの話です。

そしてこの問いは、医療だけでなく、介護、福祉、教育、すべてに共通します。

どこまでを”公共”で、
どこからを”選択”にするのか。

この線引きを、私たちはもう一度、
真剣に考える時期に来ています。

DX化と政治の変化が後押しした改革

今回の在宅医療・訪問看護の見直しが進んだ背景には、
もう一つ見逃せない要因があります。

それが、行政のDX化と、政党間の国会運営の変化です。

医療や介護の世界では、これまで「現場が大変だから」「個別事情が多いから」
という理由で、実態がブラックボックス化してきました。

しかし今は、

📊 DXによる”見える化”

✓ レセプトデータの蓄積

✓ 利用回数・頻度・場所の可視化

✓ 業態ごとの利益構造の把握

その結果、「必要だから増えた」のか「仕組み上、増えてしまった」のかを、感覚ではなくデータで判断できる時代になりました。

さらに、国会運営も変わっています。

与党・野党の対立軸が「守るか・削るか」から、「どこを残し、どこを切り分けるか」へと移りつつある。

だからこそ今回の改革は

✓ 医療を否定せず

✓ 現場を一括で切らず

✓ 仕組みの歪みだけを狙い撃つ

という形で進みました。

これは、医療の話に限りません。業界を問わず、DXで実態が見えた分野から順に、
「必要なもの」と「サービス」を分ける改革が進んでいきます。

風俗業界も例外ではありません。

「何となく続いてきたやり方」「仕組み的に儲かっていただけの構造」は、
いずれ見直されます。

だからこそ私たちは、

❌ 無理に回数を積み上げる仕事より

❌ 名前だけ立派な売り方より

✅ 本当に選ばれる理由が残る仕事

を選ぶ側でありたい。

制度が変わるとき、一番強いのは
「正しい側に立てていた人たち」です。

今回の医療改革は、そのことを静かに教えてくれています。

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