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2025.04.06

大阪万博はどれぐらいの集客で成功と言えるのか?

2025年大阪万博の目標入場者人数は2800万人

公式発表によると、大阪・関西万博の目標入場者数は約2,800万人と設定されています。

参考:過去の日本の万博入場者数

開催年 名称 開催地 入場者数
1970年 日本万国博覧会(大阪万博) 大阪府吹田市 約6,400万人
1985年 国際科学技術博覧会(つくば万博) 茨城県つくば市 約2,000万人
1990年 国際花と緑の博覧会(花の万博) 大阪府鶴見区 約2,300万人
2005年 愛・地球博(愛知万博) 愛知県長久手市 約2,200万人
2025年 大阪・関西万博(目標) 大阪府大阪市 約2,800万人(目標)

成功といえるボーダーは??

大阪・関西万博は「成功」と言えるかどうかを、以下の視点で評価できます。

① 入場者数の基準

成功ライン:2,800万人以上(目標達成)

大成功ライン:3,000万人以上(愛知万博超え)

歴史的大成功ライン:6,400万人以上(1970年大阪万博超え)

② 経済効果

政府試算では、経済波及効果は2兆円以上とされています。

もしこれを上回る経済効果を生み出せば、たとえ入場者数が多少目標未達でも「成功」と言えるでしょう。

③ 収益と財政負担

公式発表では、運営費を約8,500億円と見込んでいます。

収益(チケット・スポンサー・関連事業)で黒字化すれば成功。

赤字が大きくなると批判を受ける可能性あり。

④ 未来への影響

万博終了後に大阪・関西エリアが国際的な都市ブランドを強化し、新たなビジネス機会が生まれるか。

未来社会の技術や文化を発信し、継続的なイノベーションの場となれば、「成功」と言えます。

評価レベル 条件
成功 ・入場者数が2,800万人以上(最低限の成功ライン)
・経済波及効果が2兆円以上
・赤字を最小限に抑える
・万博後のレガシー(跡地利用や技術革新)が成功する
大成功 ・入場者数が3,000万人以上
・大きな黒字化や新たな経済効果を生む
歴史的成功 ・6,400万人以上の来場(1970年大阪万博超え)

結論

目標の2,800万人を超え、経済効果が大きければ「成功」と言えるでしょう。
ただし、1970年の大阪万博と比べると、現代では状況が異なるため、単純な入場者数の比較だけでは判断できません。

外国人旅行客(インバウンド需要)はどれぐらい獲得できるのか?

公式想定

政府・大阪府が発表したデータでは、入場者数2,800万人のうち、外国人が15%(約420万人)と想定されています。

国内来場者:約2,380万人(85%)

海外来場者:約420万人(15%)

過去のデータ比較

過去の万博と比較して、この比率が妥当かどうかを考えます。

① 1970年大阪万博

総入場者数:6,400万人

外国人入場者数:約110万人(全体の1.7%)

→ 当時は海外からの観光が少なく、日本人主体のイベントだった。

② 2005年愛知万博

総入場者数:2,200万人

外国人入場者数:約1,215万人(全体の5.5%)

→ 外国人観光客の割合は増加傾向に。

③ 2010年上海万博

総入場者数:7,300万人

外国人入場者数:約380万人(全体の5.2%)

→ 地元中国人の来場が圧倒的に多かった。

④ 2020年ドバイ万博

総入場者数:約2,400万人

外国人入場者数:約1,000万人(全体の41.6%)

→ 国際的な観光客比率が大幅に上昇。

⑤ 2025年大阪・関西万博(想定)

政府試算:海外来場者15%(420万人)

過去のデータと比較

1970年の大阪万博(1.7%)や愛知万博(5.5%)と比べ、かなり高めの想定。

ただし、ドバイ万博(41.6%)ほどの国際観光客比率にはならない。

予測:国内外比率の実際の可能性

楽観シナリオ(外国人観光客増)

国内:2,200万人(78%)

海外:600万人(22%)

予想の理由

インバウンド需要回復(特に中国・東南アジア)
円安による訪日観光ブーム

万博の開催期間中の6か月間で800万人程度の外国人旅行客が関西圏に訪れます。
そのうち約半数で目標達成します。

万博の評判が良ければ、期間中のリピートも望めますので、さらに上澄みが期待できそうです。

歴史的な円安による需要増が追い風となるのか?テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」

円安は訪日外国人の万博来場者増加の大きな追い風

訪日旅行者の総数が増えることで、万博の外国人比率が15%→20%以上になる可能性。

1970年大阪万博の「外国人1.7%」と比べると、大幅な国際化が進む。

万博テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を外国人に訴求する工夫が必要

未来技術体験(AI・ロボット・健康・スマートシティ)がカギ。

関西観光とのセットプロモーションが成功すれば、万博への訪問動機を増やせる。

政府・企業の取り組み次第で「歴史的成功」になる可能性

2,800万人の目標達成はほぼ確実ですが、海外来場者の増加によって3,000万人超えの「大成功ライン」も視野に入ります。

円安 × 万博テーマ × 関西観光」を上手く組み合わせれば、2025年大阪・関西万博は「インバウンド万博」として大成功する可能性が高いのではないでしょうか?