グローアップグループが行っているナレッジマネジメント~情報共有する仕組みについて~
目次
風俗業界であるある「その指示っていつ、言いはりました?」
風俗のお店でよくあることが、そのルールっていつ決まりました?
このように情報の共有が上手くいかないときがあります。
店舗ごとに営業時間が違ったり、公休の曜日がスタッフごとに違うことから起こりうる現象です。
今回は、当グループのちょっとした自慢でもある社内情報共有システムについてお話します。
個人の体験を共有して組織学習する仕組み「SECIモデル」
個人が持つ知識や経験などの暗黙知を、形式知に変換した上で組織全体で共有・管理し、それらを組み合わせることでまた新たな知識を生み出すフレームワークのこと。
一橋大学大学院教授の野中郁次郎氏らが提唱し、広義のナレッジマネジメントにおける基礎理論を参考に社内の情報共有システムを運用しております。
GUジョブトレ
具体的には、グループ統一基準ルールの文章、業務マニュアル、イベント企画書、問題解決に至ったレポート、成功事例/失敗事例にアクセスできます。
成功事例を参考にすることで、次回のイベント企画の参考にしたり、業務マニュアルでスキルアップを図ることができます。
風俗業は属人性の高い業務が多いため、個人個人の体験を共有することで、組織学習につなげることを狙いの一つにしています。
失敗事例こそ、成功への近道だ
個人の体験で特に注目していることは「失敗事例」です。
成功事例は、時と場所、状況によって全て参考にできないことがありますが、失敗事例は違います。
失敗するときは成すべくして失敗したといったことが多いのです。
成功事例よりも再現性が高いと言えます。
この事例を要因分析することで、組織学習の質が高まります。
人は失敗を恐れがちですが、一人の失敗事例を組織の失敗事例として捉えるのです。
失敗を恐れてしまうと、チャレンジできない社風で閉塞感が高まっていくことでしょう。
データ情報は最大の経営資源!
データは21世紀の油田ともいわれております。
顧客データやビックデータに注視しがちですが、社内の情報こそ、その企業独自の最大の経営資源と考えております。
自社にないのデータをいかにマネジメントするかで、組織のケイパビリティ(継戦能力)が培われます。
属人性だけに頼ってしまうと組織のスキルアップが遅れてしまうでしょう。
離職が起こるたびにノウハウが失われ、不安定な運営体制になってしまいます。
他者の体験も自己の体験も自己成長に活かすことができるかどうか?
今の時代に生き残っていく組織はそんな組織ではないかと思っています。