風俗業界と税の関係性
目次
風俗・ポルノ産業は、残念ながら、税金の無申告が多い
なぜ、納税されないのだろうか?
「風俗・ポルノ産業」は、ほかの業界に比べて、営業の許可や届出制度がゆるい側面があります。
たとえば、建設業であれば、許可の更新の際、納税証明書の提出が求められます。
納税証明書の提出がなければ、許可の更新は認められません。
許可が取り消されることすらあります!
一方で、風俗営業は、いったんOKが出たら、変更事項がない限り、更新などの手続は存在しません。
納税証明書の提出も必要ありません!
風俗・ポルノ産業でも、まずは、建設業のような許可制度を導入するべきではないでしょうか。
そして更新時に、納税証明書の提出や、確定申告書の控えの提出を求めれば、無申告や納税漏れが減るでしょう。
結果として、適正納税につながり、大幅に税収が増えると思われます。
風俗業界で脱税で摘発される事案
風俗店、メンズエステ、キャバクラグループが脱税の容疑で摘発されることのニュースを目にしたことはありませんか?
よくよく見てみると推し並べて5億円の脱税の容疑になっています。
これは経費の水増しだけでなく、売上などの所得隠しも行っているため、最終的にどれだけ脱税したのかわからない。→とりあえず5億円でということなのです。
これは風俗業界にはびこる都市伝説みたいなものでしょうか?
ダメで元々で、経費水増し決算を行い、納税額を抑え、脱税がばれたら5億円支払うといったダメ元スキームと言われております。
5億円以上脱税すると、お得になるといった謎のスキームなのです(>_<)
税務調査は毎年やってきません!
一度、脱税で摘発されると次は5年後ほどの平均となります。
まぁ5年ほど経たないと納める現金もないかもしれませんので、少し期間をあけるといったところでしょうか?
なんだか、江戸時代の冥加金システムと似たところがありますね。
※江戸時代,商工業者に課せられた営業税。 本来,営業に対して特別の恩典を与えられた報恩として,業者から幕府,藩に献納するものであったが,金納で永続的であったため,税の一種とみなされ,一定の率を定めて毎年課せられることも多くなり,運上と混同されるようになった。
このようなことがまかり通ると、コンプライアンス重視している我々は貯まったものではありません。
是非、適切な納税を行う業界へ変化してほしいものです。
消費税に切り込みが入るインボイス制度
インボイス制度は、消費税の適正な課税を目指し、取引の透明性を高めることを目的とした税制の仕組みです。
この制度によって、消費税の課税対象となる商品やサービスの取引に関して、事業者間で発行されるインボイス(請求書)に消費税額を明確に記載する必要があります。
インボイス制度は、消費税の納税義務者が正確な税額を申告し、納税することを促すと同時に、税務当局が消費税の流れを追跡しやすくすることを目指しています。
インボイス制度導入の影響
事業者への影響
特に中小企業や個人事業主にとって、新たな制度への対応には一定の準備とコストが発生する可能性があります。
記帳の方法や会計ソフトの更新など、運用面での変更が必要になることが予想されます。
税務当局の監査効率の向上
インボイスにより取引記録が明確になるため、税務当局の監査が効率的に行われるようになります。
これは、不正防止にも寄与します。
「社保逃れ」にも手を入れてほしい。公正で健全な競争環境へ
社会保険制度への不正な回避、いわゆる「社保逃れ」に手を入れることは、公平な社会保障システムの維持にとって非常に重要です。
社保逃れは、一部の事業者が従業員に対して社会保険の適用を故意に避ける行為を指し、これにより従業員が適切な医療や福祉の恩恵を受けられない事態を招きます。
また、公正な競争条件のもとで事業を行う他の事業者にとっても不利益となり得ます。
風俗店を運営する上で、消費税>社会保険料>法人税の順に支払いが大きくなっていきます。
インボイス制度が始まり、業界のビジネスモデルも大きく変化していくのです。
適切な納税や社会保険料逃れ対策は、公正で健全な事業環境を維持するためにも、断固として取り組むべき課題です。