18歳未満の方はコチラから退場ください。
2024.05.01

驚異の円安進行!日本経済にその影響は・・・・

1ドル160円突破、5兆円規模の市場介入か?2024/4/29

円相場は4月29日、1ドル = 160円を突破したあと、5円以上、円高に進んだ。
市場では、5兆円規模で介入が行われたとの観測が強まっているが、その後、再び円安が進んでいる。

輸出企業は円安の恩恵を受けるが、国内販売が主体の企業や家計はコストアップのデメリットが大きい。

具体的には電気代、ガス代などの光熱費、原油高における郵送費の増大から全ての品目に影響を受けることになる。

しかし、よくよく考えてみれば、1ドル80円の時は、物価が安定していたが、それほど安くなったことはない。

ドルに限ったことではなく、対ユーロ、対イギリスポンドなどでも円安は進んでおり、相対的に円の価値は低下していっている。

TVのコメンテーターが円の価値が下がっているから、産業全体をなんとかして、日本経済を復活させないと、と漠然としたことをよく耳にする機も増えました。

円の価値が下がった場合、貿易赤字の解消に向かう

輸出の促進
円安は日本製品を外国市場で価格競争力があるものにします。これにより、日本からの輸出が促進され、外貨収入が増加する可能性があります。

しかし、経済学者は原油高や輸入原材料費の高騰により相殺されるので一概に貿易赤字の解消につながらないという人もいるでしょう。

しかし、実際の経済はそのように単純ではありません。
円安の進行が逆に日本を注目される原因となっているのです。

今、世界各国では日本中でバーゲンセールが行われていると感じています。

日本円で交換できる商品やサービスの体験価値が高い“のです。

滞在するホテルのクオリティ、時間通りの交通公共機関、各地の名物の食事などなど。

諸外国から訪れる観光客の支払った対価と比較して感じる満足度がその国のインフレが進むほど格差ができてきます。

例えば、日本人なら躊躇してしまうほど高価格な商品の一例として“カレー1人前3,000円”高級な食材を使用しているわけでもなく、通常な味です。

日本人ならできるだけ購入したくはないでしょう。
しかし、インフレの進行するアメリカ人は、ロスなら1皿50$以下(日本円で7,500円程度)はありえない、美味しくて最高だとなります。

日本円の価値が安くなったということは、日本では原価500円程度で、15倍の価値がある商品を提供できる実力があるということなのです。

つまり、円安が進行すればするほど、諸外国からの旅行客の満足度は向上し、口コミが広がりより多くの旅行者が訪れるサイクルがやってきます。

それだけではありません。
旅行者が本国に戻っても、また日本に行きたいとか、日本食を楽しみたいなどの欲求はより高くなります。
SNSの普及により、旅行体験はリアルタイムで共有されるため、これが新たな観光客を呼び込む要因となります。

円安進行で国際的なブランディングの強化

円安により日本製品やサービスが価格競争力を持つことは、国際市場でのブランドイメージを向上させることにも繋がります。
これは、日本の文化や製品の「お得感」を国際的にアピールする機会となり、長期的な需要拡大を見込むことができます。

それだけではなく、観光需要に伴う関連産業にも波及していきます。

物流、交通、日本の伝統文化産業の輸出、サブカルチャーの世界的なトレンド、食文化への理解です。

例えば、日本の刃物の3大産地 関(岐阜)・堺(大阪)・三条(新潟)の高級包丁は生産すれば常にオーダーがあるほど飛ぶように海外で販売されています。

日本で35,000~70,000円程度の価格帯商品が、ヨーロッパでは12~15万円程度で販売されます。

長い間伝統産業の職人は後継者不足に悩んでいましたが、高収入な職業に変わり、後継者も続々と希望者が表れているそうです。

円安により日本が注目され→衰退していた伝統産業に光が当たり→産業自体が復活するといったサイクルの芽が生まれ始めているのです。

国内市場だけでなく、世界に目をむけて

日本を訪れる観光客向けの商売を考えるだけでなく、その後のビジネスの拡張性を考えれば、日本で満足をした→日本に商品サービスにまた触れたい→本国で越境ECや日本食を探す→海外販売のロジティクス関連ビジネスの発達や日本の外食産業が国外進出へそして、日本の食材を海外輸出などのサイクルを確立し、今後数年間から5年間程度3~5%の年率成長率で対GDP比は10~13%までになります。

25兆円から60兆円規模

インバウンド客から発展した関連ビジネス、ロジティクスや外食産業、食材輸出が安定すればさらに多くの産業にプラスに働きます。

今現在の日本では、輸出用のコメや国内消費用のコメ余りが問題となっていますが、海外市場を開拓することで、その問題解決の糸口にもなります。

観光やサブカルチャーだけでなく、日本国内の文化を輸出してくことで、日本の産業全体は再評価されていくのです。

このように円安をチャンスと捉えて成長させていくと、国内でもマイルドインフレーションが実現し、名目賃金/実質賃金の向上も可能となるのです。

【このブログの読みどころ】お勧め☆レベル5段階中4.5星★★★★☆彡

内容の深さと広さ

経済的な側面だけでなく、文化、観光、伝統産業といった多様なテーマに触れ、円安の影響を広範囲にわたって考察しています。これにより、円安の影響が単一の視点に留まらない豊かな内容となっています。

具体例の使用

日本の刃物産業や高級食材、さらには観光産業の例を挙げることで、理論だけでなく実際の市場動向をもとに分析している点が優れています。これにより、読者は円安が具体的にどのような影響を及ぼしているのかを明確に理解できます。

戦略的視点

記事が、現状の分析だけでなく、これからの日本の戦略についても提言している点が強みです。特に、国内市場だけでなく国際市場に目を向けることの重要性を説いており、前向きな戦略的アプローチを提案しています。

リアリティのある分析

インフレ進行下の国際価値の比較など、現実的な問題に対する深い洞察が含まれており、現実の市場感覚に基づいた分析が行われています。