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2024.07.07

市場で何がウケているか、アンテナを張ろう!2024年上半期ヒット商品番付の解説!

ヒット商品番付はどうやって決まっているの??

ヒット商品番付」は、日経MJ(日本経済新聞社のマーケティング専門紙)によって発表されます。
日経MJは市場の動向を分析し、読者の関心が高い商品やサービスを「番付」として評価し発表しています。

このランキングは、商品の売れ行きや話題性、市場への影響力などを総合的に評価して決定されています。

売上データの分析

各種市場調査会社や小売業者から提供される売上データを元に、売れ行きの良い商品をリストアップします。

市場トレンドの調査

消費者の購買傾向や社会的なトレンド、話題性などを考慮し、注目されている商品やサービスを評価します。

専門家の意見

マーケティングや消費行動の専門家の意見を参考にし、商品の影響力や将来性を評価します。

読者のフィードバック

読者からのアンケートやフィードバックも考慮に入れ、実際の消費者の声を反映させます。

これらのプロセスを経て、日経MJは毎年上半期と下半期の「ヒット商品番付」を発表し、市場のトレンドを示しています。

それって本当にヒットした??知らないんですけど・・・

2024年上半期のヒット商品番付には、多くの新しい商品やサービスが選ばれていますが、「これって本当にヒットした?」と疑問に思うものもいくつかあります。

横綱・・・新NISA/円バウンド

大関・・・Bling-Bang-Bang-Born/イマーシブ(没入)!?

関脇・・・東急プラザ原宿「ハラカド」!?/北陸新幹線延伸

小結・・・略

前頭・・・メルカリ ハロ!?/8番出口!?ファイントゥデイ「+tmr(プラストゥモロー)」!?cado(カドー)「FOEHN001(フェーン001)」!?AIスマホ!?

上半期なので1年を通すとどうなるかわかりませんが、ある程度市場に認知された新商品群となります。

しかし、大関にランクインされたイマーシブという言葉は、周りに使用する人を見かけません。
関脇のハラカドもなにそれという感じです。

以下の2023年のヒット商品番付と比較すると認知度低さは否めません。

横綱・・・生成AI/大谷翔平&WBC

大関・・・藤井八冠/アレのアレ(阪神38年ぶり日本一)

関脇・・・YOASOBI「アイドル」/ゼルダの伝説 ティアーズ オブ キングダム

ヒットしても、定着するかはわかりませんので、しばらく経過を見ていきましょう。

2024年のトレンドワード、イマーシブという言葉

「イマーシブ・フォート東京」という没入型のエンターテインメント施設が21位にランクインしています。
イマーシブ体験を提供する施設は話題性が高いですが、一般の人々にはまだ浸透していない可能性があります

没入型

イマーシブは、何かに完全に没頭し、その中にいるような感覚を指します。
特に、視覚、聴覚、触覚などの感覚を通じて、現実世界を忘れさせるほどの没入感を提供する体験を意味します。
これは、バーチャルリアリティ(VR)や拡張現実(AR)技術によって実現されることが多いです。

イマーシブという言葉は、技術やエンターテインメント、教育の分野で、参加者やユーザーが現実世界を忘れるほどに没入できる体験を指します。
これにより、より深い理解や感動を得ることができるように設計されています。

コンセントレーションとの違い

イマーシブ(Immersive)

没入型の体験
イマーシブ体験は、ユーザーが完全に没頭し、現実世界を忘れるほどの深い没入感を提供するものです。
VR(バーチャルリアリティ)やAR(拡張現実)技術を用いた体験が典型的です。

使用される文脈

テクノロジーとエンターテインメント
ゲーム、映画、テーマパークなどで、ユーザーが仮想空間に没頭する体験を指します。

教育とトレーニング
シミュレーションや仮想環境を用いて、学習やトレーニングを行う際に使用されます。

マーケティング
ブランド体験を強化するために、顧客が深く関与するような体験を提供することがあります​。

コンセントレーション(Concentration)

精神的な集中
コンセントレーションは、特定のタスクや活動に対する注意と意識を集中させる能力を指します。
心理的な集中状態を意味します。

使用される文脈

学習と仕事
勉強や業務などで、効率よく作業を行うための集中力を意味します。

スポーツと競技
アスリートがパフォーマンスを最大化するために、特定の動作や戦略に集中することを指します。

瞑想とマインドフルネス
瞑想やマインドフルネスの実践で、心を落ち着けて集中する状態を指します​ (日テレNEWS NNN)​​ (よろず堂通信)​。

【例】
勉強中に周囲の雑音を排除して、テキストに集中する。
スポーツの試合でプレイに集中して最高のパフォーマンスを発揮する。

イマーシブは、テクノロジーを活用した没入型の体験を指し、物理的・感覚的な環境に完全に入り込むことを目的としています。
主にエンターテインメントや教育などで使われる用語です。

コンセントレーションは、精神的な集中を指し、特定のタスクや思考に注意を向けることに関連しています。
学習、仕事、スポーツなどのシーンで使用される用語です。

テクロジーの深化と共に、出てきた言葉がエマーシブです。
emotionalの略語であるエモイが定着したように、リアル体験や没入感を得たときに、エマーという略語で定着するかもしれませんW

流行とは作られるもの、市場とは求められるもの、問題の解決とは別の話

流行や市場の関係、そして問題解決の観点から見ると、以下のように整理することができます。

1. 流行(トレンド)とは作られるもの

マーケティングとプロモーション

企業は広告キャンペーンやプロモーション活動を通じて、新しい商品やサービスを消費者に訴求します。
これは、消費者の興味を引き、新たな流行を作り出すための戦略です。

【例】
新しいファッションブランドが有名なインフルエンサーを起用して、ソーシャルメディアでプロモーションを行うことで、一気にトレンドを作り出すことがあります。

メディアの影響

テレビ、雑誌、インターネットメディアなどは、新しいトレンドを紹介し、広める役割を担います。
メディアが取り上げることで、流行が加速します。

【例】
人気のテレビ番組や雑誌で紹介された商品が急速に売れ始めることがあります。

文化的要因

流行はしばしば特定の時代や文化の影響を受けて生まれます。
音楽、映画、アートなどのカルチャーが流行の形成に寄与します。

【例】
映画の公開に合わせて関連商品が流行することがあります。

2. 市場とは求められるもの

需要と供給のバランス

市場は消費者の需要によって形成されます。
消費者が求める商品やサービスが市場に供給され、その需要が市場を構成します。

【例】
消費者が健康志向になったため、オーガニック食品市場が拡大する。

消費者のニーズ

市場は消費者のニーズを満たすことを目的としています。
消費者のニーズに応じて企業が商品やサービスを提供し、それに対する反応が市場を作ります。

【例】
テクノロジーの進化によりスマートフォンの需要が高まり、市場が拡大する。

3. 問題の解決とは別の話

イノベーションと問題解決

問題解決は、新しいアイデアや技術を用いて具体的な課題を解決するプロセスです。これは必ずしも流行や市場の動向と一致するわけではありません。

【例】
環境問題に対する解決策として開発された再生可能エネルギー技術は、当初は市場に受け入れられないこともありますが、長期的には問題解決に寄与します。

社会的課題の解決

社会的な課題や問題は、しばしば市場原理だけでは解決されません。政府や非営利団体の介入、規制や政策の変更などが必要となることがあります。

【例】
公共交通の改善や貧困対策などは、企業の利益追求だけでは解決できない社会的課題です。

結論:以下のポイントを押さえて置き。ポジショントークに惑わされないようにしましょう。

流行:にマーケティングやメディアの影響によって作られるもの。

市場:消費者の需要に基づいて形成されるもの。

問題解決:新しい技術や政策、社会的な取り組みなどによって達成されるもので、流行や市場の動向とは別のプロセスを経ることが多い。