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2024.08.09

『男子、三日会わざれば刮目(かつもく)して見よ』人は、知らず知らず成長していくもの、かつての自分を驚かせよう!

故事「士別れて三日、即ち更に刮目して相待すべし」

三国志時代の呉の国の武将の逸話

呂蒙は元々貧しく、学問に興味がなく、武力に頼る人物でした。
そのため、人々から「呉下の阿蒙」と親しみを込めてからかわれていました。

呉王孫権は、そんな呂蒙に学問を勧めましたが、当初呂蒙は忙しいことを理由に拒否しました。
しかし孫権の説得により、呂蒙は学び始め、やがて大いに知識を深めました。

呂蒙の成長に驚いた知識人の魯粛は、彼を訪ね、以前とは比べ物にならない呂蒙の知識に感銘を受けました。

魯粛は「昔の呉下の阿蒙とは思えない」と称賛し、呂蒙は「士別れて三日、即ち更に刮目して相待すべし」と答えました。

これは、「士たる者は、短期間で大いに成長するもので、再会する時は違う目で見るべきだ」という意味です。

ここで「士」とは、領主に仕え、大望や志を抱いている人を指します。

どのような武将へ成長することができたのか?

知識の向上

孫権の指導のもと、歴史や戦略書を学び、深い知識を身につけました。
これにより、呂蒙は単なる武将から知識人としても評価されるようになりました。

戦略家としての成長学問を通じて得た知識を実戦に応用し、戦略家としての能力も飛躍的に向上しました。

特に荊州の攻略に成功し、その後の呉の領土拡大に大きく貢献しました。

呂蒙は関羽を捕えたことで有名です。

関羽(関雲長)は、蜀漢の名将であり、三国志の中で非常に有名な人物です。

関羽の死は蜀漢にとって大きな打撃となり、三国の勢力均衡にも影響を与えました。
また、呂蒙の軍事的才能と戦略が評価される一因ともなりました。

評判の向上 

かつて「呉下の阿蒙」と呼ばれ、軽蔑されていた呂蒙が、その学識と成果によって周囲から尊敬される存在になりました。
知識人の魯粛も彼の成長に驚き、称賛するほどでした。

軍事指導者としての信頼

知識を持つことで、兵士たちからの信頼も厚くなり、指導者としての地位を確固たるものにしました。呂蒙の指導の下で、軍の士気も向上しました。

呂蒙は、学問を通じて自身を大きく成長させ、武将としてだけでなく知識人としても成功を収めたのです。

この故事から得られる教訓は!?

この故事から得られる教訓は、志ある者は、適切なきっかけや支援があれば、自らの潜在能力を引き出し、大きな成長を遂げることができるということです。

具体的な教訓は以下の通りです。

志を持つことの重要性

呂蒙は最初、学問に興味を示しませんでしたが、孫権の勧めにより学問に取り組むことで、大きな成長を遂げました。このことから、志を持つことが成長の第一歩であることがわかります。

適切なきっかけと支援

孫権の助言と支援が、呂蒙に学問への道を開かせました。これにより、呂蒙は自らの潜在能力を引き出すことができました。適切な指導者や環境が、成長の重要な要素であることを示しています。

継続的な努力と学習

呂蒙は孫権の勧めに応じて学問に励み、継続的な努力を続けました。その結果、彼は豊かな学識を身につけ、軍事的な才能をさらに発揮することができました。成長には継続的な努力と学習が不可欠です。

変化と成長の可能性

人は変化し、成長する可能性を持っています。呂蒙のように、学び続けることで自らの限界を突破し、新たな高みへと到達することができるのです。

他者の評価の変化

呂蒙は当初、「呉下の阿蒙」と呼ばれていましたが、学問を通じて成長することで、周囲からの評価も大きく変わりました。
このことは、自分自身の努力が他者の評価にどれだけ影響を与えるかを示しています。

一度、張られたレッテルは、覆ることがむずかしい??

他者の評価が時間の経過によってもアップデートされない理由

1. 固定観念と先入観

固定観念:一度形成された評価や印象は、固定観念として残りやすいです。人は新しい情報を受け入れるよりも、既存の固定観念に従う傾向があります。

先入観:最初の印象や評価が強く残り、その後の変化や成長を見逃してしまうことがあります。特に、初期の評価がネガティブである場合、その印象が長く残りやすいです。

2. 情報の不足

変化の認識不足:他者が成長や変化を遂げても、その情報が周囲に伝わらない場合、評価は更新されません。
人々がその変化を認識していないことが原因です。

更新された情報の不伝達:変化や成長の情報が適切に伝わらなければ、評価は古いままです。
情報の伝達が不十分な場合、他者の評価は変わりません。

3. 確認バイアス

確認バイアス:人は自分の持つ先入観や固定観念を確認する情報を優先的に集め、反する情報を無視する傾向があります。
これにより、評価がアップデートされにくくなります。

4. 感情的要因

感情的な反発:特にネガティブな評価を持っている場合、その人に対する感情的な反発が強く、新しい評価を受け入れにくくなることがあります。

信頼の欠如:過去の行動や失敗が原因で信頼が失われている場合、その信頼を取り戻すのは難しく、評価がアップデートされにくくなります。

5. 社会的要因

集団の影響:集団内で共有された評価や意見は、個々のメンバーによって容易に変更されません。
集団の意見が固定されることで、個々の評価も固定されがちです。

権威の影響:権威ある人物やリーダーの評価が大きな影響を持つ場合、その評価が更新されるまで他者の評価も変わりにくいです。

解決策!まとめ

:志をもち、計画的に行動する

:失敗や成果を基に、新たな行動計画を立てる

:後進を育成したり、同僚やチームメンバーを下支えする

:自己の成長及び実力を自己評価し、新たなチャレンジを行う

:実力を図るために異業種間交流に積極的に参加する

そして、を繰り返し、志をアップデートさせていくということが重要となります。

3日ごとに成長できるのであれば、かつての自分も驚くぐらい成功できるでしょう。